岡田JAPANの2010年W杯が終わりました。
延長戦を含む120分を戦い抜き、PK戦で決着がつくという死闘の幕切れは、悔しさと感動とある種の達成感が入り混じったものでした。
前半に松井が放った頭脳的なシュートがバーに嫌われていなければ・・・、大久保や中村(憲)らのアグレッシブな動きがゴールに結びついていれば・・・、あそこで玉田が自らシュートを放っていれば・・・などと思ったりもしますが、絶体絶命のピンチも数多くあったので、中澤と闘莉王、川島を中心に120分間よくぞ無失点で守りきった試合といえるでしょう。結局、4試合で得点4、失点2。アウェイの大会でベスト16に勝ち残った第一の要因は、やはり守備力が光っていたからでしょうね。闘莉王も自分をおさえて守備に獅子奮迅の頑張りでした。
延長を経てPK戦突入となった時点で、勝つも負けるも運のみとなりました。駒野のキックがバーに弾かれたシーンはみんなの脳裏に焼き付くと思いますし、これからも再三映像が流れるでしょうが、思い切って蹴った結果がああなっただけで、コースを狙いすぎてキックが弱くなってGKにはじき出されたり、逆に大きく枠外へ外してしまうより悔いは残らないと思いました。W杯の決勝トーナメントという大舞台で延長戦・PK戦という痺れるような経験をしたことは日本にとって今後の大きな糧になるはずです。
試合後、シャワーを浴び、着替え終わってからのインタビューだったのでしょうか。みんな悔しさは口にするものの、このチームで戦えた喜びや達成感・充実感が感じられる清々しい顔をしていましたし、話す内容もこれからのことを見据えた頼もしいものでした。試合直後のインタビューで、外国でプレーしている長谷部がJリーグのことについて語ったのも素晴らしかったです。
デンマーク戦で本田と遠藤が見せてくれたFKの美しい軌跡、松井の鮮やかな切り返しやチャンスを見逃さないセンス、身体のキレ抜群で、果敢な突破と切れ込みと積極的なシュートを見せた大久保。アンカーとして中盤の要となった阿部、堅実な守備とサイド・アタックで沸かせてくれた長友に駒野。みんな素晴らしかったですね。
大会前に最悪に近いと思われた状態から短期間のうちに態勢を立て直し、1戦ごとに成長してあわやベスト8入り、ひょっとしたらベスト4も夢ではないかも思わせてくれた岡田JAPAN 。その成長ぶりというか戦いぶり自体が美しい軌跡だったようにも思います。
岡田監督はじめスタッフ陣、選手たち、サポーターの想いが渾然一体となって素晴らしい結果につながったんでしょうね。お疲れさま!そして、ありがとう!
↑駒野をいたわる松井の涙に一番感動しました。
W杯は終盤を迎えて、しばしの休みの後、まだ熱戦が続きます。
ただ、これからの試合は殆どが日本時間で午前3時30分からなんですよねえ。
全試合見たいけど、それはキツイなあ。