ひろの東本西走!?

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いま、会いにいきます

2005-07-25 22:03:00 | 映画
imaaini-1いま、会いにいきます(DVD)
★★★★☆’(~★★★★☆):85点(~90点)

胸キュン、しみじみ、ホロリ、ハートウォーミングな映画。良かったです。
最近、結果としてファンタジー的要素を持つ日本の純愛映画(というのか・・・)をよく観ているのですが、その中では一番良かったです。竹内結子主演ということで「黄泉がえり」と似た感じもありましたが、この作品の方が不自然さが少なかったように思います。※「黄泉がえり」も結構気に入った映画でしたが。

あまり奇をてらったところのない真っ正直で静かな映画ですが、人の想いや心の絆の大切さを描くという作り手の意志の確かさが感じられ、脚本・演出・演技・映像ともに素晴らしいものでした。原作は未読なのですが、映画は原作に忠実だったのでしょうか。

==以下、完全にネタバレあり==

事故に遭ったときに自分の未来(運命)を知ってしまった澪。それは必ずしも幸せなだけではなかった・・・。しかし、それに目をそむけることなく、巧とやがて生まれてくる佑司に会いにいく道を選択する。

澪が再び去ってからのシーンが意外に長いなあと思っていたのですが、エピローグ風でありながら、実は時間は過去に遡って、澪の視点から二人の物語が再び綴られていく、この描き方に唸りました。そして、「いま、会いにいきます」という言葉の意味がわかった瞬間に、ああ、そういうことだったのか・・・と、ぐっと胸にせまるものがありました。
彼女が、やがて別れのときがくる息子のために書いた絵本が泣かせます。そして、12年分の予約をしたバースデイケーキ・・・。

  「澪を幸せにしてやれなくてごめん」
  「そんなことないよ。初めて会ったときからずっと幸福だったよ」

巧と澪のこの言葉も切なく重かったです。

今更書くのもおこがましいのですが、竹内結子は雰囲気のあるいい女優さんになりましたね。中村獅童の評価は微妙です。教師役のYOU、「かわいいじゃん!」の言葉と笑顔がgood。

TV版も好評のようですが、エピソードという贅肉を極力そぎ落とした映画の作り方にひかれます。
高校時代の澪役の女の子がどうしても竹内結子さんの顔に結びつかなかったのですが、映画の本質には関係ないし、まあ我慢しましょう。

P.S. 
建築が好きなので、映画でもそこに出てくる街並みや建物に気をひかれるのですが、この映画も見所が多かったです。
これについては別エントリーで。