ひろの東本西走!?

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インファナル・アフェア

2005-07-06 00:02:00 | 映画
infernalインファナル・アフェア(DVD)
★★★★☆’~★★★★☆:85点~90点

面白いとは聞いていましたが、非常に良かったです。
マフィアの新入りラウは警察へ、警官のヤンはマフィアの世界へ、互いに内部情報者として送り込まれる。二人とも才覚を発揮し大きな仕事をまかされるようにまでなっているが・・・。
重要な情報に近づくためには組織内で出世しなければならない。しかし、出世すればするほどボスとの距離も近くなり、信用と共に身の危険も増していく。この設定が出色。

麻薬取引き現場での張り込みシーンが素晴らしかった。本当に密売人はそこに姿を現すのか。実際のブツはどこに運ばれてくるのか?突入するタイミングは?無線周波数の変更。警察側・犯人側ともに頻繁に飛び交う情報。情報が漏れている!裏切り者は誰だ?突入中止。
頻繁に切り替わる画面。フル回転する頭。瞬時の判断と命令。めくるめくような映像が凄い緊張感を生み出していた。
古典的な○ー○○信号を使った秘密情報の伝達が見事。

ビルの屋上でのウォン警視とヤンの会話シーンも印象的。殺風景な屋上はヤンの荒涼とした心を表しているようでもあり、味わいあり。
ヤンにとってウォンは自分に困難な命令を与える上司である。しかし、潜入捜査官としての自分の存在を唯一知っているウォンは心の支えでもある。二人の間には上司・部下の関係を超えた友情のような感情も・・・。

ウォン警視とマフィアのボス・サムが実に良い味で抜群の存在感。もうひとつの主役コンビともいえよう。
アンディ・ラウ、トニー・レオンも共に素晴らしかったが、常により危険な状況にあり精神的にも不安定にならざるを得ないヤン(トニー・レオン)の表情が非常に印象的だった。

ぎりぎりの状況の中で生き残る方法を探る男たち。本来の世界に戻るのか、はたまた偽りの世界で生きていくのか。
互いの正体を知ってからの行動がさらに緊張感を呼ぶ。

ラスト近く、エレベータの中で起こった銃声が意味したものは。。。