ひろの東本西走!?

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第三の時効(横山秀夫)

2005-02-08 14:22:00 | 17:や行の作家

daisannojikou-1第三の時効(集英社)
★★★★☆:90点

最近2週間で「半落ち」「顔-FACE」「深追い」「第三の時効」と横山作品を集中して読みましたが、「第三の時効」が断然良かったです。順位をつけるとすると、第三の時効>半落ち>顔>深追い でしょうか。

全6編の中では、「第三の時効」と「密室の抜け穴」が良いと思いました。特に、「第三の時効」は凄かったです。二班の班長・"冷血"楠見、恐怖の実況中継。そして真犯人に放つ3つの言葉。並み居る刑事たちの戦慄。凄すぎる。。。
「密室の抜け穴」で三班の班長・村瀬がしかけた罠も見事。
”青鬼”朽木は、正当派な分、彼ら二人に比べるとやや部が悪かったかな?
こんな部下を率いる課長・田畑の微妙な気持ちもうまく描かれていました。

一班と三班は反目しているようで、ときに情報を交換したりする。
それらもベタベタしない乾いた感じが好ましかったです。

参考ブログ:あさひなさんの”きょうのできごと” (5/4追加)
        ざれこさんの”本を読む女。改訂版”  (5/20追加)