あさのあつこの小説「バッテリー」角川文庫本作で野間児童文芸賞を受賞したとのことですが、すごい本です。天才ピッチャー・原田巧の強烈な自信家ぶりに「こんな小学生（中学１年）おるか！？」と茶々を入れながらも通勤の電車内で一気に読破。脇を固めるメンバーもいいです。弟の青波：病弱だけどピュアでひょっとすると凄い才能の持ち主か？相棒のキャッチャー永倉豪：堂々たる体躯ながらも優しき心の持ち主。天性のリーダーシップも持っています。祖父洋三もいい味。中学入学前の春休みという設定もうまい！草のにおいがする独特のムードにグイグイ引き込まれました。「バッテリーⅡ」ではどんな展開になるのか楽しみです。
文芸評論家の北上次郎氏が「こんな傑作を読んでこなかったのかと猛烈に反省」と書いておられますが、全く同感。