国家の第一は民主主義である。美しさとか品格はまやかしの国家論である。新聞に掲載されている論文を中心に批判する。
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新型コロナ対策に成功したことを説明できない不思議な国ニッポン
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新型コロナ対策に成功したことを説明できない不思議な国ニッポン
WHOが日本の新型コロナ対策は成功していると評価した。WHOは感染病の世界権威の機関である。WHOが日本の新型コロナ対策が成功していると認めると世界の専門家やマスメディアも次々と日本を認めるようになっていった。世界がみとめるようになると、日本の専門家や学者も認めるようになった。
世界は日本の新型コロナ感染死者が非常に少ないことを認めたが、死者が少ない原因を知らないし説明することもできない。日本のコロナ対策成功は「2020年最大の謎」であると世界の専門家は首をひねっている。世界の専門家は日本に新型コロナが侵入し、感染が広がった経緯を詳しく観察してはいなかったから知らないのは無理のないことである。であるなら、日本に在住して新型コロナ感染の一部始終を観察していた日本の専門家であるなら日本が新型コロナ対策に成功したことを知っているだろうし、海外に説明することができるはずである。ところが理路整然と説明できる日本の専門家は居ない。不思議である。
京都大学の山中伸弥教授は、
「日本の対策は世界の中でも緩い方に分類されます。しかし、感染者の広がりは世界の中でも遅いと思います。何故でしょうか?? たまたまスピードが遅いだけで、これから急速に感染が増大するのでしょうか?それとも、これまで感染拡大が遅かったのは、何か理由があるのか」と日本の感染あり様を仮説化し、それをファクターXと名付けた。山中教授は「ファクターX」となる候補として、次の七点を挙げた。
・感染拡大の徹底的なクラスター対応の効果
・マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識
・ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文
化
・日本人の遺伝的要因
・BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響
・2020年1月までの、何らかのウイルス感染の影響
・ウイルスの遺伝子変異の影響
山中教授が仮説として立てた「ファクターX」については、他の専門家も興味を示している。
新型コロナは直接人から人に感染することははっきりしている。新型コロナは中国武漢で発生して広まった。武漢から風に乗って日本に来て感染していくことはない。中国で感染した人が日本に来て、接触して初めて感染する。中国から来た人に接触しなければ感染はしない。中国観光客等の国内での行動と感染した市民を冷静に調査していけば、日本での感染者が少ない原因も解明できたはずである。
ところが日本の専門家は感染死者が少ないことを解明していないし、死者数が少ないことを世界に説明できないのが日本の専門家である。日本の専門家は日本のことを知らないのである。不思議な国ニッポンである。
世界は日本の感染死者数が少ないことを5月に入ってから認めたが、日本の国内感染死者数が少ないのは新型コロナの感染が始まった時からだった。その史実を認めた私は2020年03月22日に「新型コロナウイルス対策は日本が一番優れているのではないか」をブログで書いた。
新型コロナウイルスが日本と韓国に広がった時から国内外で日本は批判され韓国は褒められ続けている。韓国が徹底してコロナ検査をしたのに日本は非常に少ないことが問題にされた。韓国がおよそ25万件であるのに日本は約1万3000件である。
WHOのテドロス事務局長は感染の拡大を防止するためには感染者の特定が鍵を握るとして、
「検査検査検査検査」
と検査を徹底するよう呼びかけた。
世界では、検査数が少ない日本は安全に対する誤った意識があるのではないかと懸念し、
「日本の問題は、検査をしなければ、たくさんの感染者を見つけられないということだ」(マニトバ大学ジェイソン・キンドラチャック博士 )と批判している。世界に批判されている日本であるが感染数が少ないだけでなく死者も少ない。検査数が少ないから死者数も少ないとは言えない。検査をしないと感染の拡大を防ぐことができないはずなのに検査が少ない日本は死者数が圧倒的に少ない。世界はその事実に注目していないし、日本の死者が少ない理由を解明していない。
世界の死者数
イタリア人口6048万 死者3405人
中国本土人口13.86憶死者3248人
イラン人口8116万 死者1284人
スペイン人口4666万 死者1002人
フランス人口6699万 死者371人
米国人口3.272億 死者150人
英国人口6644万 死者137人
韓国人口5147万 死者102人
オランダ人口1718万 死者76人
ドイツ人口8279万 死者44人
日本人口1.268憶 死者35人
3月は欧米の国々が感染爆発を起こす前である。日本はⅠ月にはすでに新型コロナ感染をしていた。米欧と同じ対策をしていたら3月の日本は感染爆発をしていたはずである。しかし、感染死者数は感染爆発を起こす前の米欧より少なかったのである。
なぜ、日本は感染者が少ないか。私なりに考えてみた。
Ⅰ、第一に国民性がある。日本国民は小さな声で話す。中国、欧米人は声が大きい。声が大きいと唾なども多く吐き出すし、吐く息も大きく広がる。イタリア人やフランス人は挨拶の時に抱き合ったり頬をすり合わせる。感染する確率は日本より高いだろう。
日本人は毎日風呂に入るし、トイレの後は手を洗う習慣があって清潔である。しかし、仏や伊の人は日本人ほどは風呂に入らない。昔に比べて水は豊富になったと思うが日本ほどは清潔ではないだろう。
2、日本国民の新型コロナウイルスに対する意識は高い。政府の注意をよく聞き、感染しないように気を付けている国民は多い。
3、都道府県の知事も積極的に新型コロナ感染の拡大を防ぐ努力をした。コロナ感染が一番多かったのは北海道であったが、鈴木直道知事は拡大を防ぐため「緊急事態宣言」を出して、小中高を休校にしたり、土日の外出自粛を要請するなど政府より先に実行していった。北海道の新感染者は減り続け3月16日には新感染者は0であった。北海道だけでなく他の知事も感染者を出さないように努力した。都道府県の積極的な取り組みも新感染者を押さえる効果があった。
4、政府は検査よりも新たな感染者を出さないこと
を優先した。感染者が出た時は感染源を突き止めることを優先し、そして、感染者と接触した人物を突き止め、感染の可能性がある人を優先して検査をした。病院の入院患者、診察者、看護師や医師、養護施設の老人や介護者に感染者が多いことが判明したのも政府の努力の結果である。
1、2、3、4の総合で日本では感染者も死者も少なかったと私は考えている。これは日本独自のやり方であり外国の人には理解できないのではないだろうか。そして、安倍政権を批判の対象にしか考えていない日本のジャーナリストも気づいていない。彼らは気づく能力が欠落している。
これを書いた時は政府のクラスター対策班の存在を知らなかった。北海道の新型コロナ対策を指導したのはクラスター対策班であったことを後で知った。クラスター対策班の指導で鈴木直道知事は緊急事態宣言」を出し、クラスター潰しをやることによって新型コロナ感染拡大を防いだ。
クラスター潰しの効果は絶大であり、クラスター潰しが日本の新型コロナ対策に成功した原因である。
中国からの観光客が多い北海道で新型コロナ感染は広がり、そのまま広がれば感染爆発が起きてしまう状態であった。それを防いだのがクラスター対策班の指導であった。ところが専門家とマスメディアはこのことを気づかなかった。
日本の感染病専門家とマスメディアがクラスター対策班によるクラスター潰しの効果に気づかなかったから、
〇「新型コロナ対策に失敗するはずなのに成功した不思議な国ニッポン」
〇「コロナ対策に成功しているのにそれを自覚しない不思議な国ニッポン」
と呼ばれるようになったのである。
日本の新型コロナ死者が圧倒的に少ないのは当然のことである。ところが説明することができなくて右往左往して、「ファクターX」と名付けてこれから謎解きしようとしているのがニッポンである。あきれるばかりである。
〇「新型コロナ対策に成功したことを説明できない不思議な国ニッポン」
と言うしかい。
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