香港は民主主義を守る闘い勝利 沖縄は民主主義を破壊する闘い敗北



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香港は民主主義を守る闘い勝利
沖縄は民主主義を破壊する闘い敗北

 香港で中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案が議会で審議されることに反対した市民が立ち上がり、香港政府や立法会(議会)付近に集結した。
条例改正によって司法の独立が失われ、高度な自治を認める「一国二制度」が形骸化するとして民主派だけでなく経済界や法曹界などにも反発の声が拡大し、主催者発表で約200万人が集結した。
沖縄では辺野古移設反対運動がキャンプ・シュワブ、安和の琉球セメント、辺野古の海でが展開されている。

香港の「逃亡犯条例」改正反対運動は中国政府の政策に対する反対運動であり、沖縄の辺野古移設反対運動は日本政府の政策に対する反対運動である。両方とも反政府運動であ。ただ二つの運動の違いは反対運動の対象である政府の性格が違うことである。中国政府は社会主義という名の官僚独裁国家であり、日本政府は議会制民主主義国家である。

香港の反政府運動には共産主義・社会主義などの左翼は参加していない。中国政府が社会主義を名乗っているし、習近平首席はマルクス・レーニン主義を名乗っている。左翼は中国政府とイデオロギーが同じあり中国政府に同調しているから香港の反政府運動には参加していない。だから、香港の反政府運動は純粋な民主化運動と呼べるものである。一方沖縄の辺野古移設反対運動は民主主義国家の日本政府の政策に反対する運動である。香港の反政府運動とは違い共産党、社民党、社大党などの左翼が中心となっている運動である。
左翼が参加していない香港と左翼が参加している沖縄である。香港は民主主義を守る闘いであるが沖縄は民主主義を破壊する闘いである。

「逃亡犯条例」改正案とは香港が中国政府が犯罪人と指定した人物を中国政府の要請に応じて容疑者引き渡しを可能とするものである。香港政府が4月に立法会(議会)に提出した。現在、香港は米国など20カ国と犯罪人引き渡し協定を結んでいるが、中国本土やマカオ、台湾との間にはない。中国は55カ国と犯罪人引き渡し条約を調印しているが、中国の特別行政区である香港とは結んでいない。香港政府トップの林鄭月娥(りんてい・げっか)行政長官は「法の抜け穴をふさぐため」必要な措置だと強調している。
そのようなものであれば香港が中国本土と「逃亡犯条例」を結んでもいいと思えるのだが、香港市民には中国政府と「逃亡犯条例」を結ぶことで恐れていることがあるのだ。香港市民が恐れているのは「逃亡犯条例」を利用して中国政府が香港の民主派活動家を犯罪者に仕立て上げて中国引き渡しを要求し、香港の民主主義を弾圧するのではないかいうことである。中国政府は本国では政府を批判する表現は一切認めていない。政府批判すれば即逮捕である。今回の「逃亡犯条例」改正反対で運動した者たちは本国では犯罪者にされてしまう。。
香港で中国政府を批判する本を置いていた店主が秘密裏に逮捕されて中国本国に連行されたことがあった。香港で反中国的な活動をする者は、犯罪者にさせられて中国本土へ引き渡されるといった可能性が高い。中国政府が香港の民主化運動を「逃亡犯条例」を利用して弾圧するのは見え見えである。
香港を訪れた外国人ビジネスマンや観光客も、引き渡し対象になる可能性が指摘されている。。改正されれば香港市民は政府批判の運動は完全に弾圧されてしまう。だから、200万人の香港市民は反対に立ち上がったのである。それはまぎれもなく香港の民主主義を守る闘いである。

普天間飛行場を辺野古に移設するのは宜野湾市民の騒音被害と命の危険性をなくすためである。宜野湾市民の人権を守る目的として辺野古移設がある。移設は名護市長、県知事と政府の合意で決まった。沖縄の辺野古移設反対運動は香港のように法律改定に反対するのではなく、すでに法的に決まった辺野古移設に対して反対する運動である。
県民投票で7割以上が埋め立て反対であったが、辺野古埋め立てを止めることはできなかった。県民投票によって埋め立てを中止する法律がないからだ。あれば中止していただろう。日本は議会制民主主義という間接民主主義国家である。選挙で選ばれた議員が国会で賛成多数によって法律をつくる。国会がつくった法律には県民投票の結果に国が従うというのはない。議会制民主主義を容認するなら県民投票に政府が従わなかったことに納得できる。しかし、議会制民主主義を否認する辺野古移設反対派の一部は県民投票に従わない政府に反発し政府は民主主義を裏切っているなどと非難する。しかし、国会で決めた法の順守を全うしている政府は議会制民主主義の政治を行っている。法を破った政治をしていない。破れば違法行為として野党に即告訴され、裁判で有罪判決が下される。有罪判決が下されれば内閣は解散に追い込まれる。だから政府は法を守って政治を進めるし、辺野古移設工事も法を守って進めている。つまり、大げさに言えば議会制民主主義体制の元で辺野古移設工事は進めているし、辺野古埋め立ては進んでいる。それを現場で工事を阻止しようとする運動は反体制運動であり、議会制民主主義を破壊する運動である。「議会制民主主義破壊行為」というのは大袈裟な表現と思うかも知れないが決して大袈裟な表現ではない。適切な表現である。
「議会制民主主義破壊行為」というのが大袈裟に見えるのは辺野古移設反対運動の規模が小さいからである。彼らが本気で目指しているのは一万人以上の反対市民を結集させて、実力で辺野古移設工事を阻止することである。しかし。現在結集する市民は数十人であり、機動隊を排除することができないから移設工事を阻止することができないだけである。少数の活動家による暴力的な反体制運動だから平和的な反対運動に見えるのであって彼らの運動の本質は辺野古移設工事を実力で止めて、暴力による議会民主主義体制を破壊することである。

香港の民主主義を守る闘いは勝利して「逃亡犯条例」改正を阻止することができた。沖縄の民主主義を破壊する辺野古移設反対運動は敗北し続け、辺野古移設工事を阻止することはできない。

共産党、旧社会党(社民党。立件民主党)、革マル、中核の左翼は資本主義・議会制民主主義を本質的に否定する社会主義集団であるが、戦後の日本の議会制民主主義体制下では脆弱し続けている。

香港も沖縄も民主主義が勝利している。民主主義の勝利は歴史的必然である。
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