「沖縄人が対立、変えたい」は普天間飛行場問題を隠して言えること



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「沖縄人が対立、変えたい」は普天間飛行場問題を隠して言えること
琉球新報の與儀幸太郎氏の記事を読んで感じたことを書く。
「『辺野古』県民投票の会」のボランティアとして活動している與儀幸太郎氏は 今年5月に米ハワイ大学を卒業した23歳の若者である。彼は辺野古の海の現状を見たいと思い、抗議船に乗った。彼は辺野古の海上で市民と海保職員が対立している現場を見た。與儀氏の友人にも海保職員が居るという。友人の海保職員は辺野古の話をすると避けるという。與儀氏は海保は辺野古で反対派を排除するために海保職員になったはずはないと考えて、同じ沖縄人同士が辺野古のことで対立させられていると考えている。
「同じうちなーんちゅが対立させられている現状を変えたい」と與儀氏は唇をかみしめたという。

船上から現場をながめていると、近くに県出身者と思われる海保職員が乗ったボートがあった。「どんな気持ちで市民を排除しているのか、どんな沖縄をつくっていきたいのか聞いてみたい」と與儀さん。「ゆんたくしたい」と海へ飛び込み、話し掛けたが、それに応えることはなくボートは離れていった。「琉球新報」

與儀氏が「ゆんたくしたい」と飛び込んだ場所はどこだっただろう。與儀氏が話しかけたときに海保のボートは離れていったという。ということは與儀氏が飛び込んだ場所はフロート外だったということだろう。フロート内は進入禁止区域である。フロート内に入るということは違法行為だから、海保は侵入者を確保して排除する。県出身の海保であろうと県外出身の海保であろうと同じことをする。もし、與儀氏がフロート内に飛び込んでいたら、海保も飛び込んで與儀氏を捕まえてボートに乗せて、フロート外に排除したはずである。どうしても県民らしい海保に話しかったら與儀氏はフロート内に飛び込むべきであった。しかし、與儀氏はフロート内に飛び込まなかったようだ。
フロート外に飛び込んだら海保は相手にしない。しかし、フロート内に飛び込めば海保が確保して排除する。それは辺野古の海の常識である。與儀氏が乗った船は埋め立て反対派の船であったはずだ。船長は海保がどのような行動をするかを知っている。與儀氏はフロート内に飛び込んだ時だけ海保は確保して排除すると教えられたはずである。そんなことを知っていながら與儀氏はフロート外に飛び込んだのであろう。與儀氏の話し掛けに海保は応えないで離れていったのは当然のことである。
「話し掛けたが、それに応えることはなくボートは離れていった」
は海保の冷たい対応を感じさせるが、海保の当然の行動であり、海保にこのような行動をとらせるように與儀氏が仕掛けたとも言える。

 日本は議会制民主主義国家であり政治は三権分立である。国会で法律を制定し、行政機関の一つである国土交通省は、国会で決めた法律に則って、国土の総合的かつ体系的な利用、開発及び保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、気象業務の健全な発達並びに海上の安全及び治安の確保を図ることを任務として行動する。 
海上保安庁は、国土交通省の外局であり、海上の安全及び治安の確保を図ることを任務としている。
 辺野古の海の海保は辺野古の海の治安を守るために違法行為者を取り締まっている。
 與儀氏は治安を任務としている海保に「どんな気持ちで市民を排除しているのか」を問い「どんな沖縄をつくっていきたいのか」と海保の思想を聞いてみたいという。
 海保は違法行為を取り締まっているだけである。任務を遂行している海保に気持ちや思想を聞くというのは海保の任務を無視した行為である。

 與儀氏は「工事を止めてうやふぁーふじが大事にしてきた美しい海を、うちなーんちゅで守っていこう」という思想である。しかし、だからといって海保の取り締まっている行為に反対するというのはおかしい。海保は違法行為を取り締まっているのであって與儀氏のような辺野古飛行場建設反対思想を取り締まっているのではない。辺野古の海の海保の行動を見れば一目瞭然である。與儀氏は海保はフロート外の反対者には何もしないで、フロートを超えようとした反対者を規制し、フロート内に入った反対者を確保してフロート外に排除している様子を実際に見たはずである。ところが與儀氏は目の前の海保の取り締まり行為を無視している。そして、海保にも自分と同じ思想家にして、取り締まりをしない海保にしようとしている。
 海保が辺野古飛行場建設に反対の思想を持つのは自由であるが、思想的な理由で取り締まりを放棄するのはやってはいけないことである。そんなことをしたら任務放棄である。ところが与儀氏は海保に任務放棄をさせる目的で「ゆんたく」しようとしているのである。

『辺野古』県民投票の会」のボランティアとして活動している與儀幸太郎氏はハワイ大に入学後、現地の県系人たちと接する中で沖縄を意識するようになり、新基地建設(辺野古飛行場建設)に反対する人の考えも理解したという。そして、「本土から受けた差別や不条理を県系人から聞いた。抗議する人たちの気持ちを自分のことと捉え、受け止めるようになった」(という。與儀氏は建設反対派の話を鵜呑みにしたのだろうか。23歳の若さでこんな偏った思想を鵜呑みにするとは残念である。
故意に普天間飛行場問題を隠している
 辺野古飛行場は普天間飛行場の移設のためである。辺野古飛行場が完成すれば普天間飛行場は閉鎖・撤去され宜野湾市民の騒音被害や生命の危険がなくなる。インターネットにも通じている若い與儀氏がそんなことに気付かないのはおかしい。インターネットをやっていたというなら普天間飛行場が住宅密集地のど真ん中にあり、世界一危険な飛行場と呼ばれていることは知っているはずだ。辺野古飛行場建設は普天間飛行場の移設が目的であることをネットを調べたらすぐに分かることである。マスコミでも辺野古移設と報じていて、辺野古飛行場建設は普天間飛行場の移設であることが分かる。ところが與儀氏は辺野古飛行場建設の目的が普天間飛行場の移設であることを一言も言わない。まるで辺野古飛行場建設は移設ではなく新飛行場建設のように述べている。
 辺野古飛行場建設は普天間飛行場の移設のためである。辺野古飛行場建設について考える時は、宜野湾市民の騒音被害、命の危険をなくすのを優先するか、それとも辺野古の海の飛行場建設による埋め立て地内のサンゴや魚の保護を優先するかを問題にするべきであるし、どちらを優先するか悩むべきである。しかし、與儀氏には悩んでいる様子はない。まるで普天間飛行場の移設であることを知っていない口ぶりである。
 ハワイ大学に入学してハワイの県系人と接して沖縄を意識するようになったというが、それは辺野古飛行場の建設とは関係がない。與儀氏は辺野古飛行場を新基地と決めつけている反対派の話も聞いたという。そして、「『辺野古』県民投票の会」のボランティアとして活動するようになったという。それなら普天間飛行場のことは知らない・・・というのは絶対に有り得ない。
 與儀氏は故意に普天間飛行場による宜野湾市民の深刻な被害を無視しているのである。
 
 県出身の海保と話したいという與儀氏であるが、もし海保が普天間飛行場の危険をなくすために、宜野湾市民の安全を守るために辺野古飛行場は建設されていると言ったらどのように応えるのだろうか。普天間飛行場は閉鎖・撤去すればいい、国外移設をすればいい、県外移設をすればいいなどと答えるのだろうか。海保が本当に実現することができるのか。何年後に実現するのかと質問したら與儀氏はどのように答えるだろうか。
 与儀氏が正義感ぶって辺野古飛行場建設反対を言えるのは普天間飛行場問題を隠すからである。

沖縄出身の海保が與儀氏の「工事を止めてうやふぁーふじが大事にしてきた美しい海を、うちなーんちゅで守っていこう」という「ゆんたく」によって辺野古飛行場建設に反対するようになり反対派の取り締まりを放棄したとしても、その海保は辺野古の担当から外されて別の海保が担当するだけである。辺野古の取り締まりになんの変化も起こらない。辺野古飛行場建設は着々と進むだけである。
たとえ、県民投票で辺野古飛行場建設反対の票が過半数を超えたとしても建設工事にはなんの影響もない。それなのに県民投票をやろうとしている。やろうとしているが県投票申請のための署名が申請できる数の書名が集まるかおかしくなってきた。集まったとしても全市町村で投票が行われる可能性はとても低い。
 8月17日に埋め立てが始まる。埋め立てが始まったのに辺野古飛行場建設に反対する県民が過半数を超えるだろうか。もしかすると賛成票が過半数を超える可能性もある。そうなると反対派をもっと衰退させてしまうだけだ。つまらない県民投票であるし、つまらない「『辺野古』県民投票の会」のボランティアとして活動している與儀幸太郎氏の思想である。
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