二月四日は名護市長・議員補欠選挙で議会制民主主義が左翼民主主義に勝利した日



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二月四日は名護市長・議員補欠選挙で議会制民主主義が左翼民主主義に勝利した日
 日本は議会制民主主義国家である。国民の選挙で選出された政治家が国会議員、知事、市町村長、市町村議員になる。選挙で選ばれた政治家たちが法律を決め、政治を行う。

 辺野古移設は2006年に名護市民が選んだ島袋名護市長が滑走路2本案(V字形案)で政府と合意した。島袋名護市長が陸上部分の移設について合意したから、次に政府は沿岸の埋め立ての権利を持っている仲井眞知事と交渉をし、2008年に仲井眞知事と埋め立てに合意した。
2008年に辺野古移設は決まったに等しかった。しかし、政府が最終的に辺野古移設宣言をする前の2009年に自民党政権から民主党政権に代わった。
そして、2010年に移設反対の稲嶺氏が移設賛成の島袋氏を破って名護市長になった。移設反対の稲嶺氏が名護市長になったので辺野古移設は破棄されると思われるだろうが、議会制民主主義国家日本の法のルールはそうではない。民主党政権が稲嶺市長に同意して、自民党政権と島袋市長の合意を破棄すれば辺野古移設は白紙になることは確かである。しかし、民主党政権は破棄しなかった。だから辺野古移設は白紙にならなかった。マスコミは
「この選挙で、普天間基地の移設に反対という名護市民の民意が示されたことで、鳩山政権にとって辺野古への移設という現行案で決着することが極めてむつかしくなった」と報道したが、自動的に辺野古移設が解消するとは述べていない。自動的には解消しないのだ。その時の鳩山首相は、
「市長選の結果を見て方向性を見定めていくこともある」
と述べたが、鳩山首相は合意を解消するとは宣言しなかった。そして、
「できるなら国外移設。最低でも県外移設」
を公言した。国外移設は不可能であることを認識した鳩山首相は県外移設をしようと移設場所を探した。しかし、見つけることはできなかった。県外移設を諦めた鳩山首相は辺野古移設に戻った。最終的に辺野古移設を決めたのは鳩山首相ではなく、鳩山首相の次の首相になった菅直人氏であった。
2010年に菅直人首相は正式に辺野古移設を決定した。
 日本の法律では2006年に政府と島袋名護市長の合意を次の稲嶺市長が一方的に破棄することはできない。これが議会制民主主義国家日本の法的ルールである。

 日本のマスコミは、
「鳩山首相が明言している5月末までの期限内に、国内で新たな移設先を見つけ、地元やアメリカ政府の了解を取りつけることは不可能とも見られており、政府内では普天間基地の移設自体が白紙に戻る最悪の事態を懸念する声も出ている」
と、移設反対の稲嶺氏が市長になったので辺野古移設は白紙になると予想していたが、それはマスコミが法律に無知であったから言えることである。それはアメリカのマスコミも同じだった。
名護市長選挙の結果を受け、アメリカではニューヨーク・タイムズ紙が「現在の日米合意をほごにするか、大きく修正せざるをえなくなるかもしれない」と報道。またウォール・ストリート・ジャーナル紙では「選挙の結果、日米関係がさらなる緊張にさらされる」と指摘している。
しかし、アメリカ政府は違う判断をしていた。
アメリカ政府は移設反対派の勝利を受けても対応は変わっていないと述べ、移設問題について現行の計画が最善であること、一刻も早く日本が結論を出すことを望むというスタンスを保っていた。アメリカ政府が正しかったのである。
議会制民主主義国家日本の法律では政府と市長が合意したのを次の市長が一方的に破棄することはできないのだ。

稲嶺氏は辺野古移設阻止を選挙公約にして市長に立候補したが、本当は実現不可能な選挙公約だったのである。選挙公約してはいけない辺野古移設阻止であった。しかし、選挙公約にしてはいけないのを選挙公約にできるのが日本である。
稲嶺氏の当選は議会制民主主義の選挙での敗北だったと言えよう。しかし、選挙の敗北であって政治で議会制民主主義が敗北したのではない。選挙世界で敗北しただけである。だから、稲嶺氏が市長になっても辺野古移設は政治的に決まったのである。
2014年の名護市長選で、稲嶺氏は「辺野古の海にも陸にも基地は造らせない」を選挙公約にして、市長権限で移設作業を阻止できると主張した。市長にそんな権限はない。嘘である。しかし、嘘を名護市民に信じさせて稲嶺氏は再び当選した。選挙で議会制民主主義はまたもや敗北したのである。
しかし、議会制民主主義の政治が敗北したのではない。稲嶺氏が再び名護市長選に当選しても辺野古移設事業は着実に進んだ。稲嶺市長には阻止する権限がなかったからである。稲嶺氏が市長であった名護市で辺野古移設計画は着実に進み、4年後には埋め立て工事が始まった。
辺野古移設阻止を公約にした稲嶺氏が市長になった8年間で辺野古移設計画は着実に進んだのである。稲嶺市長は辺野古移設反対を叫び、キャンプ・シュワブの反対運動に参加したが、移設計画に唾さえつけることはできなかった。
稲嶺氏が市長になって8年目の今年はボーリング調査が終わり、埋め立て工事が始まった。名護市民も稲嶺市長の嘘が分かってきた。それでも稲嶺氏は「辺野古の海にも陸にも基地は造らせない」と訴えて、名護市長選に立候補したのである。三度目の嘘である。もう、名護市民が嘘の選挙公約に騙されることはなかった。
稲嶺氏の圧勝と予想されていたが、選挙が近づいてくると接線で稲嶺勝利と予想された。しかし、票を開いてみると、2014年には4100票余りの差をつけて圧勝した稲嶺氏が今回は約3500票の大差で敗れたのである。
名護市民が稲嶺氏の嘘に愛想をつかしたから4年前の大差の勝利が大差の敗北になったのである。8年目で議会制民主主義が選挙でも勝利したのである。

 稲嶺氏のブレーンは共産党、社民党の左翼である。左翼は嘘をつく、嘘をついて市民の支持を得ようとする。嘘をついて市民を騙すのが左翼民主主義である。
埋め立てるのは辺野古崎沿岸部だけであり、土砂が大浦湾に出ることはないが左翼は辺野古埋め立ては大浦湾を汚染し、魚やサンゴや微生物が死ぬと市民に宣伝して嘘を市民に信じさせた。ジュゴンが棲めなくなると左翼はいうがジュゴンは大浦湾には棲んでいない。左翼は大浦湾の汚染でジュゴンが死滅するというが、ジュゴンは親子三頭が棲息しているので大浦湾汚染とは関係なく死滅する運命である。
辺野古に飛行場ができると名護市が騒音被害や事故の危険が起こると左翼は宣伝しているが、東海岸の辺野古基地と西海岸の名護市街は10キロ以上も離れているから騒音被害も命の危険もない。辺野古飛行場が完成すればそれも明らかになる。
左翼は嘘を市民に信じさせて辺野古移設反対の稲嶺氏を2回も市長に当選させた。しかし、もう名護市民は左翼の嘘に騙されない。
今年になって埋め立て工事が始まると、稲嶺市長が辺野古基地建設工事を阻止することができないことと、埋め立ては護岸をつくってから土砂を入れるから大浦湾を汚染することがないことを名護市民は知った。もう、名護市民は左翼の嘘に騙されない。まだ、騙されている市民もいるが、彼らも埋め立て工事が進んでいくと次第に左翼の嘘に気付いていくだろう。左翼民主主義は嘘で固められた民主主義である。嘘が暴かれて左翼民主主義は議会制民主主義に敗北する運命にある。それが名護市では2月4日であった。
 もう、二度と名護市で左翼民主主義が議会制民主主義に選挙で勝利することはない。
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