東村民や辺野古区民を苛めるだけのヘリパッド建設阻止運動

東村民や辺野古区民を苛めるだけのヘリパッド建設阻止運動

ヘリパッド建設に反対する理由は高江区民の騒音被害をなくすことであった。ところがヘリパッド建設工事が始まり、彼らの運動が抗議運動から阻止運動に転換した時から内容が変わってきた。

 7月22日にヘリパット建設反対派は夜が明ける前から県道70号線に200台近くの車を駐車し、その車の下に反対運動家が潜り込み、参加者1500人(主催者発表)は県道に座り込み、N1ゲートに砂利を運ぶトラックを阻止しようとした。
反対運動の目的は県道70号線を封鎖してゲートに行く車や作業員を阻止する運動になった。もし、22日に機動隊が反対派を排除しなければ一日中県道70号線は反対派に封鎖されて一台の車も通ることはできなかったはずである。
 県道を封鎖すれば県道を利用している市民や高江区民の車は通れなくなる。県道はすべての市民が自由に通る権利がある。市民の権利をヘリパット建設反対派は奪ったのである。
ヘリパッド建設への抗議活動で県道70号線が連日混乱し、高江区を中心とする東村内の農家が悲鳴を上げていることが沖縄タイムスでも報道されるようになった。

高江区の農家の男性(75)はカボチャの植え付けに向かう途中で渋滞に巻き込まれ、本来10分で到着するはずの畑に1時間以上を要した。「作付け期間は限られている。 このままでは1年間の収入に響く」と嘆く。「決してヘリパッドに賛成ではない。ただ、彼らのやっていることはわれわれの生活の破壊。もう爆発寸前だ」と憤慨する。
             「沖縄タイムス」
仲嶺高江区長は「区民のストレスは限界に来ている」と言っている。ヘリパット建設反対派は、ヘリパッド建設によって辺野古区民に被害があるという理由でヘリパッド建設に反対してきたが、ヘリパッド建設阻止の運動をすることによって彼らが辺野古区民に被害を与えるようになったのである。 
阻止行動が彼らの本性をはっきりさせた。彼らはヘリパッド建設を阻止するのが目的であって辺野古区民の被害を防ぐという気持ちはない。辺野古区民の被害を防ぐというのはヘリパッド建設反対の口実であって彼らの本当の目的ではないということだ。彼らにとって辺野古区民のことはどうでもいいことである。なにがなんでもヘリパッド建設を阻止することが彼らの目的である。

昨日、高江に行ってきた。ずっと前から行きたいと思っていたが、読谷から高江は遠い。辺野古を遠いと思うのだから高江はますます遠い。だから、行きたい気持ちはあったが、なかなか行く気にはなれなかった。政府は1月にはヘリパッドは完成するという。であるなら早く行ったほうがいいと思い、行くことにした。
しかし、ドジが重なった。5時に起きて、6時前に家を出る予定だったが、目が覚めたのが7時を過ぎていた。慌てて準備して7時半に家を出たのだが、昨日つくったグーグル地図を忘れてしまった。初めて行く場所であり広範囲の移動をするから地図は絶対に必要だ。だから。高江、N1地区、G地区、H地区、新川ダム、畑地帯にまたがる地図を作ったのに忘れてしまった。
私のドジはそれだけではなかった。石川から高速道路に入ったのだが、久しぶりに入る高速道路のゲートで一瞬の迷いが起こり、チケットを取らなかった。これは初めての体験であった。チケットを取らなければならないことに直ぐに気付いたがユーターンすることができない。私は高速道路に出た。ユーターンする場所があったらユーターンしようと思ったが、高速道路はユーターンできる場所がないと気が付いた。チケットを持っていなければ出口の許田で料金問題が起こるだろう。それはまずいことである。
私は車を路側帯に止め、自転車を下ろして乗るとチケットを取るために石川のインターチェンジに向かった。
ボックスにはチケットを出すボタンがあると思っていたがなかった。入ってくる車に反応してチケットは出るようになっている。出口でチケットを清算している係員に相談したら、私の話していることに係員は驚いて、事務所に電話した。私は事務所に連れて行かれた。
ここでかなり足止めを食らった。高速道路をパトロールしている車がやってきて、私を車まで連れて行くことになったが、パトロール車は自家用車タイプであるために自転車を乗せることができなかった。自転車は事務所に預けることになった。
地図も自転車もない状態になって私は高江に向かった。

高江の売店でおにぎりとさんぴん茶を買い、食べながら県道70号線を北上してN1ゲートに向かった。
しばらく進むと左側に警察の車が並んでいるのが見えた。スピードを落として進むと機動隊員が並んでいる。機動隊員が私の車を停めて、「非常に渋滞しているから引き返したほうがいい」と言ったので、私は「デモを見学に来た」と言った。機動隊員は苦笑いしながら離れた。
 
県道の両サイドには自家用車が並び、私の車は中央を進んだ。
その時の写真だ。
 車を両サイドに駐車し、デモの集団が我が物顔で歩き回っている。自転車だったら立ち止まってじっくりと撮影できたが、車は立ち止まるわけにはいかない。人や車とぶつかりそうになりながらゆっくり進んだ。
「ビデオを撮ってるぞ」
という声が聞こえたが、県道を撮るのは自由だ。そんなことは気にしないで撮り続けた。
 集団の間を抜けていくと、驚いたことに機動隊が県道を封鎖していた。反対派は居ないのになぜ機動隊が県道を封鎖したのか理解できなかったが、今日の新聞にそのことか載っていた。

ダンプカーは、N1地区ゲートから北部訓練場に入って行った。工事車両が通った後は、機動隊が県道70号の南と北に分かれて新たな人垣をつくり、人と車の通行を約30分にわたって制限した。通行を制限された車両の中には一般車両もあり、工事車両の搬入で足止めされたことに運転手の男性は不快感を示した。通行制限の理由について県警は「15日以降に回答する」としている。
               「琉球新報」
 機動隊が人垣をつくった時間に私は出くわしたようだ。進むことができないので私は引き返した。集会を開いていないし、トラックも来ないので、なにも起こらないと考えた私は新川ダムに向かった。
 新川ダムには3台の車と二人のおじいと一人のおばあがいた。どうやら見張りのようだ。
新川ダムを越えると畑地帯がある。反対派に新川ダムを封鎖されると畑に行けなくなる。
 
 私は畑地帯を見たかった。私の父は農業をしていた。父は農業以外の仕事ができない生粋の農民であった。だから家は貧しかった。少年の時、家が貧しいのは農業の性だと思った私は農業は絶対にやらないと決心した。しかし、父は好きだった。そんな気持ちがあるものだから、高江は農業で生活していると知ると高江の畑を見たくなった。マスコミが高江の畑の様子を報道するのはあり得ないので、高江に行った時は自分の目で畑を見ようと思っていた。

高江の畑地帯にはパイン畑が広がっていた。今はパインの収穫時期である。黒いカバーで覆っているのは収穫前の熟したパインである。鳥に食べられないように黒いカバーで覆っている。


写真のパインは植えて間もないパインてある。
東村は昔からパインの産地として有名である。東村にはパイン工場もある。
 
農道に予想しなかった立て看板がいくつも立っていた。

ここは農道です。
農家の営農活動に支障をきたす恐れがありますので、駐車は遠慮してください。東村役場 建設環境課

 ほとんど車が通らない農道である。そんな場所に駐車をしないようにお願いする看板があるのだ。車はほとんど通らないのだから駐車してもいいはずである。農道ににこんな看板はおかしい。しかし、看板を立てているのだから「農道に支障をきたす」駐車があるということだ。数台の車が駐車しても支障がないはずである。とすると何十台という車が農道に駐車することがあるということになる。しかし、回りは畑と山である。人家もなければ工場もない。農道に多くの車が駐車するということは考えられない。こんな看板を立てる原因はないように見えるが、看板はある。この看板は絶対にヘリパッド建設反対派と関係があると予想した私は看板を見ながら考えた。
白い立て看板のそばに手書きの茶色の看板があった。茶色の乾板を見て原因が分かった。
看板には矢印があり、矢印の上に「N1裏へ」と書いてある。矢印はN1裏ゲートへの方向を示しているのだ。農道は新川ダムから裏N1ゲートへの通り道になっているようだ。反対派は裏N1ゲートで集会がある時には農道に車を駐車して農家の車が通れないようにしているようだ。農道は車一台が通れる幅しかない。反対派は農道も封鎖しているのだ。畑は生産の場であり生活を支える神聖な場所だ。反対派はそんな場所にさえ踏み込んでいる。彼らは人間の生活を踏みにじっている連中である。
 
 目取真俊の文章である。
 行動終了後、新川ダムの駐車場には130人ほどが集まって総括集会を開いた。これだけの人が、砂利搬入を止めようと集まったことは画期的だ。たとえ1時間や2時間の遅れでも、その積み重ねがやがて工事の進行に影響を与えていく。辺野古もそうやって中断に追い込んだ。
 抗議行動に参加することで、市民の側も経験を積んで技量、判断力が増していく。警察が道路封鎖をやらざるを得なくなっていること自体が、抗議行動が効果を表していることを示している。友人、知人に声をかけて朝の抗議行動に参加してほしい。
           「海鳴りの島から」
 目取真の目には警察しか見えない。あらん限りの知恵を使って警察に勝つ。それだけである。高江の農民の生活や県道70号線を通らなければならない市民の生活は目取真の頭の中にはない。とにもかくにも警察に勝ってヘリパッド建設を阻止することしか目取真の頭にはない。

 反対派がヘリパット建設を阻止することはできない。今まで一度だって砂利トラックを阻止できたことはない。トラックの一台さえ阻止できない反対派が工事を阻止できないことは分かりきったことだ。

「警察が道路封鎖をやらざるを得なくなっていること自体が、抗議行動が効果を表していることを示している」かもしれないが、警察が道路を封鎖することによって工事は予定通り進んでいる。反対派が増えれば警察を増やせばいいだけのことである。警察が追い詰められることはあり得ない。
7月22日に反対派は最大動員をしたが警察に排除された。7月22日で反対派による建設阻止は不可能であることがはっきりした。
 ヘリパッド建設工事は順調に進んでいる。国が追い詰められたことは一度もない。それが現実だ。
 反対派はヘリパッド建設阻止には無力であり、彼らの阻止行動はストレス発散と自己満足のための遊びのようなものである。
 ヘリパッド建設阻止に無力な彼らがやっていることは高江の農家を妨害し、生活を不安に陥れ、県道70号線を使用する市民の権利を奪っていることだけである。それ以外のことはやっていない。

ヘリで重機空輸は政府焦りの「最終手段」は嘘だ。最初からの計画である。
国頭村安波のヘリパッド建設工事で沖縄防衛局は9日から工事用重機を民間の大型特殊ヘリで運搬した。ヘリパッド建設反対派が大型特殊ヘリで運搬した理由として上げたのが市民の激しい抗議運動と東村が村道を使用しないよう求めたことであった。
防衛省は抗議する市民を排除した上で建設現場の「G地区」「H地区」に重機を運び入れることを検討していたが、東村から混乱を避けるために村道を使用しないよう求められたことが重なり、空輸という最終手段に踏み切ったと建設反対派は主張しているしマスコミもそのように報道している。
来年3月からはノグチゲラの営巣期で6月末まで工事を中断しなければならない。「なんとしても2月までには工事を終えたい」という焦りが背景にあるからだと防衛省関係者が話したと新報は報じている。

N1ゲートから搬入した重機や資材を、建設予定地のG、Hの両地区近辺に空輸する様子が少なくとも5回確認された。特殊ヘリは、初めにN1地区でワイヤを装着した後、約5分間隔でN1地区とG、H地区を往復。ワイヤに機材や重機をつり下げ、森林上空を低空飛行で空輸した。
「これ以上の遅れは許されない。反対する市民を避けて機材を運び込むには、この方法しかない」。防衛省関係者は、ヘリを使った理由をこう説明したという。

沖縄タイムスは、
「防衛側が強く懸念するのは、来年3月から6月までの野口ゲラなど希少種の営巣機関だ。2月末までにN1、H、Gの3地区の工事が完了できなければ3月以降は工事を中断しなければならず、大幅な遅れは必至だ」
「省内では『一番安全なのは既存道路の使用』という認識は広くあったものの、工事の遅れを取り戻すために『空路』の選択を余儀なくされた形だ。防衛省関係者は9日の搬入は『遅れを拡大させないためのぎりぎりのタイミング』だったと明かす」
と報道している。しかし、報道は間違っている。
 「工事の遅れ」はないことが明らかであるからだ。

ヘリパッド建設反対派は砂利トラックを阻止しようと彼らの持てるあらゆる手段を駆使したが一度も砂利トラックを阻止することはできなかった。毎日確実にトラックは100トン以上の砂利をN1ゲートに運んだ。ヘリバット建設工事が遅れていない証拠である。
 同時進行で4基のヘリパットを建設する工事は大規模である。建設計画には多くの専門家が時間をかけたはずである。たった一か月も立たないうちに遅れてしまうような計画を立てるはずがない。工事は計画通り進んでいると考えたほうがいい。

防衛局は建設工事が始まった今年の7月に環境影響評価検討図書を県に提出している。内容はヘリでの搬入は「工事の初期段階」でG地区に2回、H地区近くの作業ヤードに18回の計20回程度搬入する予定と記載している。防衛省関係者によると、作業の進捗次第では20回を上回る可能性もあるという。
防衛局が建設工事が始まる前にヘリコプターによる輸送を提出したということは工事の遅れを取り戻すために「空路」の選択を余儀なくされたのではなく、ヘリコプターによる輸送は建設工事の計画に最初から入っていたのである。反対運動がなくてもヘリコプター輸送はやっていた。
なぜ、ヘリコプター輸送が必要であるか。それは地図を見れば分かる。

地図はN-1、G、Hヘリパッド基地である。下は道路地図である。白線は車が一台しか通れない農道も描いている。G、Hは緑に囲まれていて道路を示す白線が見えない。つまり、G、Hに通じる道路はない。だから、車で機材を運ぶことはできない。N1ゲートまで機材を運んでヘリコプターでG、Hまで運ぶ方法しかない。ヘリコプターで運ぶのははじめから計画していたことであり、工事が遅れたからではない。

沖縄防衛局は7月20日に県へ「北部訓練場ヘリコプター着陸帯移設事業(仮称)環境影響評価検討図書」を提出した。検討図書には、ヘリパッド建設工事で、全長が最大1・2キロに及ぶ工事用モノレールを資機材の運搬用として設置することを検討していることが示されている。モノレール設置は資材を運搬できる道路がないからである。
検討図書には
(1)工期を1年1カ月から6カ月に短縮
(2)作業ヤードの設置
(3)必要があれば工事用モノレールの設置
の3点が挙げられている。
検討図書は県環境影響評価条例に基づくものではなく、防衛局が自主的に行った独自のアセスメント(環境影響評価)で、県は意見は述べられるが変更などの指示はできない。防衛局は検討図書で示していることを実行するだろう。

 ヘリパッドは山の中に建設する。山は起伏が多く、道路をつくるのは困難である。だから、機材を運ぶのはヘリコプターにしたのである。
政府に焦りはない。ヘリでの重機空輸は〝最終手段〟ではなく計画通りである。


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