芥川賞作家目取真俊氏批判 その1




新聞に掲載する沖縄の知識人のほとんどが反米親中国の傾向がある。芥川文学賞を受賞した目取真氏がそのような傾向の一人であることは残念なことである。

目取真氏は尖閣諸島の中国漁船の巡視船衝突事件以前からインターネットでは、中国に対し感情をむき出しにして罵倒を連ねるブログが目立つと述べているが、本当にそんなブログが多いのか疑問だ。ニュース等では中国のネットのほうが日本を罵倒するブログが多いと伝えている。それに多くあるブログの中で中国について語るブログの占める割合いは非常に低い。政治問題を扱っているブログは日本国内の話題を扱っているのが圧倒的に多い。私は政治関係のブログを探し回っているほうだが、中国を罵倒するブログはまだ見たことがない。

目取真氏のいう排外的ナショナリズムを煽るブログは極少数派である。ところが目取真氏は戦前の軍国主義政府が率先して流布させた「鬼畜米英」と重ね合わせて、まるで日本の国民全体が戦前のような差別感情を持ってしまう恐れがあるように書いている。しかし、「鬼畜米英」は国家の実権を握った軍部が軍隊、公務員、教員、マスコミを利用して全国に広めたのだ。国家権力が広めたものと民間のインターネットの少数のブログに書かれているのと同等に扱うのは余りにもひどい妄想だ。

戦前は言論統制されていて、国に反論すれば殺されるか刑務所行きだった。だから、国が仕掛けた「鬼畜米英」に反論するものは誰もいなかった。だから国民全体に浸透していったのだ。しかし、現在は軍国主義国家だった戦前とは違う。現在の日本は言論は自由であり、色々な主張ができるし、ブログも右翼系統から左翼系統まで自由に主張している。戦前のように理不尽な思想が国民に浸透していくことはない。
戦前でも、マスコミの報道が自由であり、国民も自由に発言できたのだったら、「鬼畜米英」が国民に浸透することはあり得なかった。

一部のブログでは中国を小馬鹿にしている・・・その裏は大国への脅え・・・相手の言動に過剰反応・・・世論となって適切な交渉が行えなくなる・・・中国との関係が悪化

目取真氏の五段論法には笑える。極一部のブログの言動を引用した目取真氏の妄想は拡大し続け、ついには中国国家と日本国家との関係悪化までいってしまう。そんなありえない話を展開していき、「中国との関係を悪化させていくとしたら、これ以上愚かなことはない」と断言している。こんな断言をしてしまう目取真氏の五段論法ほど愚かなものはない。


中国の台頭に脅えているのは輸出産業の経営者であって日本国民ではない。なぜ日本国民が中国の台頭に脅えなければならないのだ。国民が中国に脅えるのは毒入り餃子などのように中国の商品や野菜に毒が入っていないかどうかであったり、中国で反日運動が高まり、中国にある日本のスーパーや商店を破壊したり、日本車を燃やしたりしたことに対してである。
中国の日本批判は下劣と思わせるひどい言動がが多い。日本の国民が中国のブログや言動にに反感を持つのは当然だ。

中国と交渉をするのは国家であり国民ではない。国民の圧力で中国との関係が悪化したことは今までない。尖閣領海の衝突事件でも次々とあくどい仕掛けをしたのは中国であり、日本政府はひたすら中国との関係を改善しようとした。多くの国民も中国のやり方に反感を持ったが、中国との関係を悪化させるような大規模な行動はやっていない。

ごく一部のブログの内容を誇大化してしまっては客観的な判断をすることはできない。目取真俊氏は誇大妄想癖を直したほうがいい。
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