波と狛のつれづれ日記

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虫トークが止まらない!磐田市竜洋昆虫自然観察公園

2018-07-25 01:21:54 | 探求シリーズ
こんばんは、白黒茶々です。
夏といえば、昆虫観察が盛んになる時季でもありますよね。特に最近は、哀川翔さんや、香川照之さんといった昆虫大好きタレントがその本性を表しつつあり……… いや、昆虫の魅力を熱く語ったりしています。 特に香川さんの昆虫愛はハンパではなく、彼はEテレで専門の番組「香川照之の虫すごいぜ!」を持ったり、「婚活」ならぬ「昆活」なるスローガンみたいなものを作って、若手タレントを巻き込んだり、………と、虫に関しては「香川さんって、こんなキャラクターだったっけ?」と思うほど、突っ走っています。
そういう私も実は、小さい頃は虫が好きで……… いや、今でも好きなのですけど、昔は草むらでバッタを追ったり、朝早くにクヌギの木に群がるカブトムシを捕まえに行ったり、ハチの巣にイタズラをして、彼らに追いかけられた上に逃げ遅れ、顔の形が変わるほど刺されたり、………と、虫と深く関わっていました。 そんな昆虫を手軽に観察することができる施設が、白黒茶々地方の近くの磐田市にあるのですよ 私はその存在を以前から知っていたのですけど、5月の末に波とそちら方面に行くついでがあったので、寄ってみることにしました。



………ということで、やって来ましたよ 磐田市竜洋昆虫自然観察公園に。こちらの施設は静岡県磐田市南部の、旧磐田郡竜洋町にあります。



駐車場を出たところからは自然林が続いていて、こちらでは昆虫を捕獲したり、観察したりすることができるようになっています。



その先に資料館があるのですけど、波ちゃと一緒に行けるのはここまでです。 ということで、彼女には車の中で待機していてもらって………



私はその屋内に入っていきました。そこには、いきなり「完全変態」とか「単為生殖」などといった、昆虫書き初めが貼られていました。 そして、その下には………



本物の昆虫がいました。まずは、カイコの幼虫にございます。私は昔、このカイコを飼ったことがあるのですよ 彼らは桑の葉っぱを食べて、その冷たくてつるつるした感触が心地よくて……… 私はイモムシの中では、このおカイコ様が一番好きです。
しかしカイコはその後、絹糸の原料となる繭の中でサナギになり、さらに成虫の白い蛾へと変化していくのですけど……… 羽根と口は退化していて飛ぶことも食べることもできず、ただ卵を生んで子孫に命を受け継がせることにその力を使い果たします。



次は、カブトムシの中でも「キング・オブ・カブトムシ」ともいうべき、ヘラクレスオオカブトにございます。 南米原産で、角の先からお尻までは170~180cmもあります。小さい頃は「虫博士」とも呼ばれていた私ですけど、こんなにも間近で見るのは、今回が初めてです。



こちらの大きなクワガタムシは、インドネシア・ジャワ島原産の、ダイオウヒラタクワガタであります。カブトムシの寿命は1年ほどなのですけど、クワガタムシは1年~3年にもなるそうです。それよりも、あのハサミに挟まれたらどうなるのでしょうか?指を切断しない程度の力だったら「いてててて!」ってやってみたいです。



こちらにいるのは、ベトナムオオムカデにございます。名前の通り、ベトナム産の巨大なムカデであります。その姿があまりにもショッキングな方もいらっしゃると思うので、自主規制でモザイク処理させていただきました。



クロゴキブリは、名前からしてその姿を載せるのはNGですよね? もし家の中で彼らと遭遇したとしても、瞬時に逃げられるか抹殺されてしまうので、このようにして飼育ケース越しにじっくりと観察できるのは、ある意味貴重です。



メキシカンレッドニータランチュラ……… いわゆる、手の平ほどの大きさの毒グモであります。 昆虫好きの「虫ガール」は、このようなタランチュラでも平気で手に乗せたりするのですけど、そんな彼女らに「カワイイから大丈夫だよ 」と促されたら、私も触ってみようかな?となるかも。しかし、どうしてもダメな方たちのためにも、タランチュラ君の姿は伏せさせていただきました。



これらの他にも、こちらにはたくさんの季節の昆虫がいるのですけど、それらにはこのような説明書きが添えられていました。スタッフの手書きで、じっくりと読んでみたら、蒲郡市の竹島水族館を彷彿させるほどの面白さというか、竹島水族館の昆虫バージョンというか……… とにかく、昆虫の魅力を引き立てていました。



シロモンオオサシガメなる昆虫は、要注意なのですね。 針のような口を突き刺して、相手の養分を吸い尽くして、シワシワにするなんて……… まるで「ドラゴンボール」の完全体になる前のセルみたいです。



2階には昆虫の標本が並べられていて、その中にはヤママユガがありました ヤママユガといえば、エーミールですよ わかりやすく言うと、昔中学校の教科書にへルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」という作品が出てきて、その話の中でヘッセの客人が少年の頃に蝶をコレクションした話をし出して………
彼の友人のエーミールという子がとんでもない模範少年で、ヘッセの客人(ここからは「私」とさせていただきます)が彼にコレクションの蝶の標本を見せたら、誉めるどころか難癖をつける始末。
そんなある日に「私」は、エーミールが激レアなヤママユガ(クジャクヤママユだったかも?)を手にしたというウワサを耳にしました。 「私」はそいつを一目見たくてエーミールの邸宅を訪れたのですけど、彼は不在でした。そのような中でヤママユガの標本を目にした「私」は、魔が差してそいつをポケットの中に突っ込んで帰ってきてしまいました。

その後、良心の呵責に苛まれた「私」は、損傷したヤママユガをエーミールに返して謝罪したのですけど、そんな「私」に彼が投げかけた言葉は………
「そうかそうか、つまり君はそんなやつなんだな」と。「私」が今まで集めたコレクションをすべて彼に譲ると言っても「結構だよ、君の集めた蝶はすべて知っている。それに、君がどんな風に蝶を扱っているのか、知ることができたさ」
一度起こした過ちは取り返せないという話だと思うのですけど、すべての事情を知っている「私」の母は、帰ってきた「私」に何も言わずにそっとしておいてくれました。そして部屋に戻った「私」は、標本の蝶を1つずつ取り出し、握りつぶしてしまいました。

「少年の日の思い出」は、インパクトのある中学校の教材ランキングでは、上位に入るほど衝撃的だった……… というか、この作品は中学生に向いているのでしょうか?



それらの他にも、有料ゾーンには昆虫が生息しやすいように森や草むら、小川などが整備されていて、そちらではキャッチ&リリース形式で、スタッフによる解説がありました。 ちなみにこれは、トンボの幼虫のヤゴの下アゴは小魚などを捕獲するのに適していて、これほど伸びるというものでした。ヤゴ、すごいぜ



今回、私が昆虫自然観察公園で触れた昆虫はほんの一部なのですけど、それだけでも追っていってみたら、奥が深かったです。 それに、ついつい虫と戯れた少年時代に戻ってしまいましたし。いや、今でも虫好きだということを、改めて実感しました。 さらに季節によってはまた違った虫が見られることでしょう。
そうしたら、最後に私から皆さんに虫クイズを出させていただきます。 虫書道の中にある「蟋蟀」と「螽斯」は、何と読むでしょうか?ヒントは、ともに秋に鳴く虫です。 5秒前、4、3、2、………



正解は、この通りであります 夏真っ盛りの今の時季は、セミが勢いよく鳴いていますけど、早く涼しくなって彼らのほうの鳴き声も聴きたいですね。


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