波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

南国高知を目指して(高知・高松紀行その1)

2018-08-22 01:37:32 | 一人旅
こんばんは、白黒茶々です。
夏といえば、行楽の時季でもありますよね。 その中でも、お盆休みに遠方の実家や旅行に行かれた方もいらっしゃると思います。 そういう私も、毎年そのまとまった休みを利用して、お城をメインとした旅……… いや、この性格からして、乗る列車や立ち寄る場所を綿密に調べていくので、行き当たりばったりで行き先でのハプニングも楽しむというようなことは決してしません。多分、きっと。
そうしたら、肝心な目的地ですけど……… 一昨年前は世界遺産も込み込みの岩国・広島方面(山陽)、昨年はラーメンやさざえ建築も込み込みの白河・会津方面(東北)に行ったので、今回は西のほうがいいですね。 そういえば、青春18きっぷを主な移動手段としている私にとっては、高知県は在来線の便が悪くてなかなか行きづらく、もう十数年も前に訪れて以来となるので、思い切ってそちら方面にしましょう その時には、JRの臨時夜行快速列車のムーンライト高知を利用したのですけど、その列車はかなり前に廃止となってしまったので、今はありません。 というワケで、その代わりとなる交通手段は……… 私の旅にはしばしば登場していた、夜行バスにしましょう。さらに、旅の3ヶ月前には宿も予約して、計画はとんとん拍子に進んでいき、いよいよそれを実行する日となりました。

今回は神戸から夜行バスに乗っていく予定なので、18時半頃に最寄りの駅から列車に乗り込むことになります。 家族で外食してから………



二川駅で見送ってもらったのですけど……… 箔母さんと一緒にたつぴも手を振っていますね。 実は今回は彼と都合が合わなかったので、ここ数年続いた親子珍道中とはならず、私だけによる一人旅ということになりました。



本来なら、この旅で最初に乗っていく列車を撮るところなのですけど、こちらは豊橋駅で乗り換えたものとなります。 その車内には、私のような旅人や大きな荷物を持った帰省客が大勢乗っていました。新幹線や飛行機ではなくても、このような光景が見られるのですよね。 そこからもう1回、米原で乗り換え………



二川から約5時間後に、神戸市の三ノ宮駅に到着。 さらにそこからは………



先述したように、夜行バスに乗り込みます。 ひと昔前は、ブルートレインなどの寝台特急が活躍していたのですけど、あれは例えるなら走るホテルでした。 その運賃も、特急列車にビジネスホテルの宿泊代を加えたぐらいで、けっこう高くつきました。 一方の夜行バスは、走る簡易ベッドといったトコで、その運賃はビジネスホテルの宿泊代相当だけで済み、かなり手軽で格安となっております。 それでも、今回私が利用したものはリクライニングする3列独立シートタイプで、それぞれの席がカーテンで仕切られているうえに、膝掛けやスリッパも備えられています。さらに、スマホや携帯が充電できるようにコンセントも付いていて、まさに至れり尽くせりです。
しかし、いざ寝ようとしてもなかなか寝付けず、すでに消灯しているので、カーテンをめくって外の景色を眺めるのも憚られました。あ、それでもスマホのナビ機能のおかげで、現在どのあたりを走っているのかはわかりますよ。



私を乗せた夜行バスは、神戸から高速道路に入り、明石海峡大橋を渡って室津パーキングエリアで20分間のトイレ休憩と相成りました。それにしても、隣のトラックの運転手が怖い。
再び動き出したバスの中では、その環境に慣れたのか、頭のホジションが定まったからなのか、とにかく自然に寝入ることができました。 寝てしまえば、こっちのものです 時間的な感覚では一気にワープして………



次の瞬間には、バスは高知市内に入っていました。 そして予定通りに、6時ちょっと前には終点の高知駅バスターミナルにたどり着きました。 そこでまずやることといったら………



やはり朝御飯ですよ 駅に併設されているこちらのウィリーウィンキーというパン屋は、この時間には開いているのですけど、私が楽しみにしていたモーニングセットは、お盆の期間中は販売していませんでした。 そういうことなら仕方がない、美味しそうなパンを見繕って、それらにコーヒーをつけていただきましょう。
お腹が満たされたら、いよいよこちらでの名所旧跡めぐりに入るのですけど、その前に………



最近できたばかりの、高知の郷土が産んだ偉人三傑の銅像を仰ぎ見ておきましょう。 それにしても、かなり大きくて存在感がありありですね。ちなみに左から武市半平太坂本龍馬中岡慎太郎であります。しかもそれら全部の台座に「⚪⚪先生」と刻まれているので、こちらではみんなして英雄なのですね。



そうしたら、お待ちかねの観光に入りますよ 市内に点在するスポットを巡るには、こちらのMY遊バスの1日パスポート(ガイドブック付きで税込1000円)を買っておくと便利です。 市内の観光名所を廻りながら桂浜に行くMY遊バスだけではなく、路面電車まで乗り放題で、さらに別ルートから桂浜に行くとさでん交通のバスも1回だけなら利用できるのですよ それだけではなく、このパスポートを提示すると、博物館などの施設の入場料が割引きとなるので、まさに至れり尽くせりです。 例えば、とさでん交通バスで高知駅から桂浜まで普通に行くと、片道690円するので、そこを往復するだけでもとが取れ、しかも行く先々で小銭を用意しなくてもいいので、とてもありがたいです。 ちなみにこのパスポートは、高知駅のバスターミナルやみどりの窓口、はりまや橋デンテツターミナルビルなどで購入できます。
………なんて説明しているうちに、路面電車が出発する時間が迫っていたので、急げ



私は最初に、はりまや橋で降りました。 こちらは、漫画家のやなせたかしさんの出身地ということもあって、彼の代表作のアンパンマンの石像がありました。 そのすぐ近くには………



立派な擬宝珠と赤い欄干の、はりまや橋が再現されています。 私が初めてこちらを訪れた頃には、このはりまや橋が懸かっている川は暗渠となっていて、大通りの歩道の手すりが赤い欄干風となっているだけでした。



なんか、ヘンな感じで物思いに更ける人が立っているのですけど……… そうそう、はりまや橋を「はりやま橋」と言い間違える人もいるみたいですけど、これを漢字表記すると播磨屋橋となります。播磨は現在の兵庫県西部のことで、播磨屋は越後屋のようなお店の名前でした。その播磨屋がとても繁盛していて、店の前の川に私財を投じて架けたのが、はりまや橋であります。
またこの橋は、純信お馬の悲しい恋物語の舞台ともなり、民謡の「よさこい節」では「坊さんかんざし買うを見た」と唄われています。それからこのはりまや橋を、がっかり名所に挙げられる方もいるそうですけど、彼らはこの橋に何を期待されているのでしょうか? 島田市の蓬莱橋のような長さなのか、それとも川根本町の塩郷の吊り橋ほどのスリル感なのか?今日見られるはりまや橋は、モニュメント的なものとなっているので、市内随一の交通の要地に、物語を感じさせ、かつシンボル的なものとして置かれているとお捉えくださいませ。
そこから私は、さらに路面電車に乗っていき、県庁前で下車。そこから程近いところには………



代々高知城主だった、山内家の別邸となっていた下屋敷の跡があります。そこは現在三翠園という天然温泉旅館の敷地となっているのですけど、屋敷の門と長屋は現存しています。 さらにその長屋は一般に無料で公開されていて………



朝の7時から、見学することができるのですよ こちらは幕末に建てられた足軽長屋で、国指定重要文化財。その内部には、江戸時代後期の土佐藩士や、庶民の生活を知ることのできる、用具や和船の模型などが展示されています。 その勢いのまま、私はそこから西のほうに歩いていき………



鏡川沿いにある、山内神社というところにやって来ました 高知城内にかつてあった藤並神社が起源で、初代藩主山内一豊とその妻の千代を始めとした、歴代の土佐藩主を祀っていて、昭和9年(1934年)に現在地に移転&変遷。現在の社殿は、昭和45年(1970年)に建てられました。 さらにその境内には………



平成14年(2002年)に建立された、山内豊信(容堂)の銅像があるのですよ 彼は土佐藩の15代藩主で、慶応3年(1867年)に坂本龍馬が発案した「船中八策」を後藤象二郎から進言され、徳川慶喜に大政奉還を建白したと云われています。 銅像の台座には、「大政奉還を慶ぶ山内容堂公」と刻まれているのですけど、ギヤマンの盃で一杯やっていますね。 彼は酒と詩をこよなく愛し、自らを鯨海酔侯と称していました。



その一方で「酔えば勤王、醒めれば佐幕」とも言われ、態度がハッキリしない面も。 さらに、土佐勤王党のリーダーで坂本龍馬の親友でもある武市半平太をさんざん利用しておいてから処刑し、その党を崩壊させたこともあって、漫画の「お~い!竜馬」ではあまり良く描かれていないのですよね。



なんか、妙な旅人が近付いてきたのですけど。
その酔鯨殿は、明治に入ってから政府の要職に就いたのですけど、低い身分出身の役人を受け入れることができず、すぐに離職。 その後は酒に溺れ、明治5年(1872年)に酒の飲み過ぎによる脳溢血で、46歳で亡くなったそうです。どちらかというと彼は嫌われキャラなのですけど、大好きな酒を飲んで緩くなっている姿は、どこか憎めません。

まだ高知の本命は出ていないのですけど、そのプロローグというか準備段階でかなりの行数を使ってしまい、かなり長くなって夜が更けてきたので、このあたりで一旦仕切らせていただきます。 それでも、次回には⚪⚪城や坂⚪⚪⚪が出てくるので、引き続きこの旅日記にお付き合いくださいませ。


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