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問題が解けるとは

問題が解けるということには、2つの要素があります。

ひとつは知っているということ。大化の改新は645年。アルカリ性は赤リトマス紙を青くする。

こういうことは知らないとできない。

その知識がないとできない内容です。

もう一つが構造を解き明かす。

わからない数「数学で言えば未知数」が設定されており、与えられたら条件からさらに式を導き出して、解を求める。

基本的には一次方程式を解くのとそう変わらないでしょう。

ただし、後者は、その問題を分析できる力がなくてはいけない。

つまり、そこには論理を組み立てる力が、必要になる。

ということは、問題を解くためには2つの力が必要で、ひとつは知識。もう一つが論理力になるわけです。

で、知識については、比較的整理がしっかりしている。

良く出る問題を、絞り込み、それを量的に繰り返し覚えることで対策が組まれているわけです。

中学入試の問題の範囲は広いので、それをすべて覚える、ということはなかなかしんどい。

それを定性的にしぼりこみ(例えば全範囲の30%が全出題の7割を占めるというような絞り込みをして)それを、暗記テキストという形にしているわけです。

しかし、分析構造の方は、受ける学校もいろいろだし定性的なものが一概にこれと絞り込めない。

したがってつい、量的なものを重視しがちになる。

つまりたくさんの問題を解けば対応ができるだろう、という考え方です。

しかし、これはやはり不合理でしょう。

ある子にとっては、この学校を受ける、と決まっているわけだから、そこに絞った方が対策はしやすいに決まっているし、これが定性的な対応と言えるわけです。

ところが集合塾というのは、ついこれに最大公約数的な解釈をするので、かえって範囲が広がってしまう、という面が少なくないのです。

私が過去問を中心に、というのはこの定性的性質を、最大限に活かすためです。

逆に性質を絞り込んだ以上、量的な要素をたくさん盛り込まなくてもいい。

しかし、これまでの対策はこの分野にも量を増やすことで対策しよう、とするから、子どもたちの負担は増えるのです。

ここまで押し迫ってくると、最早、広く構える必要はまったくありません。

受ける学校に合わせて、それをじっくり取り組めばいい。

過去何年分、やってない、みたいな量的なプレッシャーは必要ありません。

今、しっかりできることを確実にこなしてください。

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