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集団指導と個別指導

ある地方の高校受験塾で、話を聞いたときのこと。

「高校受験の塾生の半分は実は個別指導なんです。」

「そんなに多いんですか?」

「多くの子どもたちは部活をやっている、ということもあるのですが、先生もご存知の通り、高校受験生の半分がほぼ大学受験をするわけですが、このレベルの高校を受験する生徒は集団になることが多い。しかし、そのレベルについていけないとなると、個別指導で何とかするしかないのです。」

「競い合いができる子は集団になる?」

「そういう感じかもしれませんね。実際に集団指導の方が、他の生徒からの刺激があってがんばる部分があるが、その刺激がかえって仇になる場合もあるわけです。」

最近は個別指導の塾が多くなりましたが、これにはやはり多少のリスクがあると考えても良いかもしれないと思います。私自身が個別指導をやってみたときのことを考えてみても、やはり子どもが理解できるペースに合わせる。そのペースが受験に間に合うかどうか、あるレベルを突破できるかどうか、ということになるとそうではない。

しかし、本人がわからなければ指導はまったく意味がないわけで、良くわかるまで、とつい手を下しがちになる。その結果として、子ども自身が自分で何とかする部分が少なくなってくるようにも思えるのです。

これは過保護と似たようなところがある。

してあげることを多くすれば、当然子どもはしなくてすむから、自分でやらない。

そういう意味で考えると、すぐ個別指導へ、というトレンドは多少考えておかないといけないのではないかと思えるのです。

実際に個別指導に移って、その後、また集団へ戻って他の生徒と伍せるようになるか、といえばその率があまり良くないような気がする。別にデータを見て言っている話ではありませんが、そういう感じがします。

特に中学受験の場合、すべてを個別指導にしてしまうのはそのリスクがあると思うので、出来る限り集団指導を残しておいた方が良いでしょう。

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