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どのくらい伸びるのか?

例えば、現在の偏差値が50の子がいたとしましょう。

この子が合格可能性80%偏差値60の学校を第一志望とするのは、無謀でしょうか?

悲観論で言えば、今が50で、本人がそれなりにがんばったとしても、みんな、それなりにはがんばるのだからやはり最終的な偏差値は50前後で収まるからやめておいた方が良いという考え方。

楽観論で言えば、今は気持ちも乗っていないし、そんなに勉強していないが、これから本気になれば10ポイントぐらいは乗り越えられるだろう、という考え方。

さて、みなさんどちらを取りますか?

これまでの経験で言えば、悲観論の結果になる子も当然いますが、楽観論の結果になる子もいる。こればかりはやってみなくてはわからない。

今の偏差値はあくまで今の状態を表しているだけなので、将来の子どもの姿を映すものではないのです。

だから、私は楽観論を決め込みます。

なぜ中学受験をするのか。端的に言えば、第一志望に入りたいから、です。

だとすれば、そこを狙うためにやりたいゲームも我慢するし、春休みだって講習に行くわけだから、狙った方が良い。

ただ、ひとつの目標ラインを考えておきたいとは思うのです。

例えばずーっと50で最後に60になる、という子も、いなくはないが、やはりめずらしい方でしょう。

だから伸ばす10ポイントを3つの時期に分ける。

夏休み前までに何とか53にしよう。

10月までには57に。

そして最後の12月で60がとれれば。

というイメージを描きます。

で、では夏休み前に53になるためには、何をするか?

と考えなくてはいけない。今まで通りやっていたのでは、50をとる勉強しかしていない、と言ってもいいわけだから、何かを変えないといけない。

とはいってもそういろいろパワーアップできるわけでもないので、例えば算数をもう少しがんばってみるために、テキストを増やしてみるとか、考えるわけです。

でも時間は限られているので、一杯いっぱいであるとすれば何かを削らないといけない。削るマイナスは当然出てくるわけです。

そのプラスマイナスで、夏休み前に53になる勉強法とは何か?

これを具体的に考えていかないと、子どもの成績は変わりません。

「勉強しなさい」

ではだめなのです。具体的に作戦を考えていかないと。中学生、高校生になれば本人が塾の先生と相談して決めていくが、小学生ですからお父さん、お母さんが知恵を出してあげないとなかなか進まない。

間もなく3学期が終わるので、ここでひとつ総括して次にどうするか、子どもたちと話してみてください。

もちろん塾の先生とも相談してほしいと思います。



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