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知らなくたって心配しない

ある学校の社会の入試問題ですが・・・。

三権分立に関する次のア~エの文の中から、誤りを含むものを1つ選んで、記号で答えなさい。

ア 政治権力を司法・行政・立法の3つに分け、お互いに力をおさえあいバランスをとる仕組みを主張したのは18世紀フランスのモンテスキューである。
イ 大津事件は、司法権を持つ裁判所が、政治の圧力に対して司法権の独立を守った出来事として有名である。
ウ 衆議院で内閣不信任案が可決されると、内閣は総辞職するか。10日以内に衆議院を解散し、選挙で国民の意思を問うかを選ばなければならない。
エ 裁判官にふさわしくない行いをした裁判官に対して、裁判所で弾劾裁判を行い、やめさせることができる。

大津事件で、つい目が留まってしまったのですが、これは1891年にロシア帝国皇太子が大津で襲われた事件の話。

でもこの言葉で結構惑わされるかもしれないな、と思うのです。

知らない事件であれば、ここで不安になるからです。

大津事件ってなんだ? 僕は知らないけど、本当は知らなきゃいけないのかな、と考えるとこれが間違いのように思えてきたりします。

しかし良く読んでみると、「裁判所で弾劾裁判を行い、やめさせることができる。」が見つかる。

弾劾裁判は、国会でやることなので、裁判所ではない。

なるほど、やはり小学生の問題はこうでなければいけない、という答えではあるのです。

つまりは知らなくたって心配しない、ということが大事といえるでしょう。

知っていることで何か見つからないのか、を探すことがポイントです。

小学生が解ける問題でなければいけない。でも、ある程度差がつかないといけない。だから問題にはいろいろ「ミスを誘う」罠をしかけられているのです。

ある程度勉強して、それでも知らなければ「知らなくても解ける」と思わないといけない。

この辺の試験度胸もある程度は鍛えていきましょう。

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