ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

ちょっと目を瞑っては息をゆっくり下腹に吐く

2008-09-03 15:29:01 | 逆腹式呼吸
 私自身は、坐禅のときの逆腹式呼吸を、いつも日常的に行うことによって、いざ坐禅の時には、リズムよくスムーズに行うことができ、意識を下腹に吐くことだけに集中ることができました。 意識を呼吸だけに集中できれば、座禅の時間は、あっという間に過ぎてしまいます。

 初めのころは、足も痺れ1時間が経つのがやっとという状況でしたが、呼吸に慣れるに従い、体に(肺)入った息を下腹に、ゆっくりと流れていくように体感するため、のどで息音を立てて吐いていきます。 

 あるとき、道を歩いているときにも、呼吸の仕方が逆腹式呼吸を、行っているのに気が付きました。 呼吸の仕方にくせをつけてしまえば、逆腹式呼吸など何でもありません。

 当初逆腹式呼吸を行っていましたが、最近では胎息(気の呼吸)を行っていますが、同じように静かに動かないようなときには、胎息を行っているのに気が付きます。

 胸式肺呼吸で、肺に吸った息を、ゆっくりと下腹に向けて吐く呼吸を続けているうちに、自分でも知らぬ間に、逆腹式呼吸をやっていくことになってしまうのです。 吐く息の体内での移動を実感するために、息音を立てて行いますが、呼吸に慣れるに従い、だんだんと息音を立てないように、できるだけ静かに呼吸します。

 息をしているかいないか分からないような感じで呼吸します。 深化の過程でいつの間にか、ほとんど息をしていないのに、気が付くのです。 そのとき、ちょっと肺呼吸をするのをやめてみます。 そうです、肺呼吸でない胎息ができる瞬間になるのです。

 胎息は、決して特別なものではありません。 私たち全ての人間が、お母さんのお腹の中に居たときに、そのような呼吸を行っていたのです。 この世に生まれ出た瞬間から、おぎゃーという鳴き声とともに、気の呼吸から肺呼吸に変わっただけなのです。 

 吐く息をゆっくり意識しながら吐くことによって、もともと持っていた機能を、回復したのすぎません。 楽しみながら逆腹式呼吸を、坐禅をして見ましょう。


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