昨日は、私のオーナーの一人である小泉常雄さんのお宅へ伺い、週に2回打つというお蕎麦を頂きました。 食べると自然と笑みがこぼれてしまうようなお蕎麦でした。
木造住宅の耐震診断の報告に伺ったのですが、9時の約束を11時にすれば、蕎麦を打つので食べて下さいということでした。 打ち合わせが終わり次第、早速、事前に練っていた蕎麦の団子を、のし板に載せてのし棒で、少しずつ薄くしていきます。
見る見るうちに薄くなって大きな四角い形になってきました。 それを何枚かに折りたたんで切っていきます。 その手際のよいこと。 1人前は40回切るということでしたが、結果的にそれを4回+α切ったでしょうか。
それを1人前ごとに別の器に盛る美しい手際のよさです。 そのひとつ一つの動作が、美しく見えました。
湯でる時間は、30秒とか40秒とかいっていました。 事前に醤油とみりんを混ぜ合わせて熟成させたものに、その日に作った出し汁を混ぜ合わせた蕎麦つゆに、みょうが、ねぎ、チューブの本わさびを入れて食べました。
とても上品な食感で、思わず嬉しいやら美味しいやらで、笑ってしまいました。 自分のデザインポリシーである、上品、シック、シンプルという言葉を、思いださせてくれました。
あわてて2杯目の少し多めに盛ってくれたお蕎麦の写真を撮りました。 1枚目は、もう少し上品な盛り方をしていたのですが。
常雄さんのお蕎麦つくりは、もうすぐ20年近くになるといいます。 蕎麦粉は諏訪の高山製粉製の上級者向けのものを、使用しておりました。 蕎麦作りの道具一式も、高山製粉から購入されたといいます。
常雄さんは、ゴルフもシングルです。 スキーも指導者レベルで、スキー教室で教えています。 蕎麦の教室も、年2回教室を開いて、皆さんに美味しい蕎麦作りのお手伝いをされているといいます。
食べ終わってから早速、お蕎麦が大好きな、親しくしている友人に電話をしました。 すると友人がいいました。 美味しいお蕎麦を食べると、思わず笑みがこぼれるでしょうと。 その通りでした。 嬉しくて食べながら笑みがこぼれっぱなしでした。
小泉常雄さんは、自分が何かをして、人が喜ぶ姿を見て、自らも喜ばれる方なのかなあと、深夜の1時間の座禅をしながら、反芻しました。 楽しい一日でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます