ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸は肺呼吸と同じ肺と下腹の動きをします

2010-01-05 17:05:17 | 逆腹式呼吸
私達は生まれて以来、息を吸うときには胸を広げ、息を出す時には胸は元に戻ります。 このときに息を吸うときに胸は広がりますが、下腹は凹みます。 息を出す時には下腹は元に戻ります。

自己免疫力を高めるという逆腹式呼吸も、肺呼吸と同じ動きをします。 逆腹式呼吸では口を閉じ、鼻だけで呼吸を行います。 大きく息を吸いゆっくりと出来るだけ長く息を吐きます。 息を吐く時にイメージで体の中へ息を吐いていきます。 息を吸うときも息を吐く時も、肺呼吸と同じ要領で呼吸を行います。 ちょっと違う点は息を吐く時に、体の中へ吐くことです。

逆腹式呼吸は決して難しい呼吸法ではなく、基本は吐く息をイメージで体の中へ吐くことにあります。 普段行っていた肺呼吸で、息を吐くときだけ、出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐くだけなのです。

然るに禅宗の呼吸法は、下腹の臍下丹田を意識しながら、先ず全てを吐き出すことから始まるといいます。 したがって吐き出すときには下腹も凹み、肺も狭まるのです。 この呼吸法は順腹式呼吸というのですが、私はこの呼吸法をやったことがありませんので、何ともいえないのですが、私達が生来行ってきた呼吸とは、肺の動きと下腹の動きがまったく相違します。

自分の経験からは、逆腹式呼吸が自然の呼吸ではないかと思っております。 何も分からないままに、普通の肺呼吸を行い、ただ吐く息だけを無理をせず、できるだけ長く吐くようにし、極真空手の大山倍達の「空手ばか一」の映画を思い出し、腹の底に息を吐くような呼吸法を思い出しながら、吐く息を息音をたてながら吐いていたのです。

そんな呼吸を日常的に行うことによって、早期に下腹の臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動を始めたのでした。 その後、更に胎息という私達がお母さんのお腹の中にいた時の呼吸に興味を覚え、胎息の意味を座禅の雑念の中で考えていた時に、できるだけ長く吐く息を、あるときから出来るだけ静かに行うようになっていましたが、ふと、殆んど息を吐いていないのではないかと感じ、もしかしたら息を止めることが出来るのではないかと思ったのです。

結果的に、私達はお母さんのお腹の中にいた時には、胎息という気の呼吸を行い、胎内にいながら胎外の出来事を感じていたのではないか。 またお母さんのお腹の中から出た時の「おぎゃー」という泣き声は、気の呼吸から空気を吸う肺呼吸に変わるポイントではないか、したがって私達は、訓練しだいで、また気の呼吸ができるようになるのではないかとも、思ったりできるのです。


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