ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

体の中へゆっくり吐きながら意識を吐く息だけに集中する

2008-10-24 11:55:33 | 逆腹式呼吸
 体の中へ息を吐く逆腹式呼吸は、自己免疫力を高めるだけでなく、生来持っていた気感を取り戻します。 座禅の時には、この逆腹式呼吸を行いながら、胡坐を組見ます。 上体を頭のてっぺんが、天から引っ張られているように感じで、維持します。 立って行ったり、いすに座って行う呼吸のときにも、上体は同じようにして行います。

 座禅を行うときに、よく雑念のオンパレードで、次から次へと雑念が沸いて、意識を集中することが、できないという話を聞きます。 呼吸法を行うときには、目を瞑ったほうが、意識も集中しやすく、体の中へ吐く息が、体の内部を上から下腹に向けて入っていくのを、イメージしやすくなります。

 意識を集中するために、吸った息が体の中へ入っていくのを確かめるように、息を追っていきます。 息が体の中へ入っていくのを、自らも実感するために、聞こえるように息音を立てるのが、逆腹式呼吸のコツです。 

 喉で息音をたてます。 「スー」とか「ウー」とか、この息音を表現するのは、紙面では難しいのですが、空手の演舞で体のそこから、出すような音です。 息音が聞こえるようにしたほうが、意識は集中しやすいですし、座禅の時には、あっという間に時間が過ぎてしまうものです。

 胸に入った大きく吸った息を、胸から体の内部を通り、下腹に向けてゆっくり吐いていきます。 10秒以上かけて吐いていきます。 呼吸は無理をせず、できるだけ自然に行うようにします。 できるだけ吐ききるように吐いていきますが、無理をせず、吐ききる寸前に、スーッとまた息を吸います。

 大きく息を吸い、ゆっくり体の中へ吐くように、吐いていく呼吸の繰り返しを、行うだけでよいのです。 息音をたてることにより、意識を吐く息の動きだけに集中します。 そのことによって、雑念は沸くことはありません。 雑念が沸いてしまう方は、吐く息に、吐く息の動きに、意識を執していない方です。

 リズムよく逆腹式呼吸ができるようになり、1時間の座禅が普通にできるようになれば、体の微妙な変化が現れ、私達を楽しませてくれるに違いありません。 逆腹式呼吸を、座禅を楽しんでください。