ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

大きく吸ってゆっくり吐くー自然とできる逆腹式呼吸

2008-10-19 08:03:12 | 逆腹式呼吸
 自己免疫力が高まる逆腹式呼吸は、普通の胸式肺呼吸を行う中で、自然とできるようになります。 余り下腹の動きに惑わされる必要はありません。 

 口を閉じて鼻だけで呼吸をします。 胸いっぱいに大きく息を吸います。 胸が膨らむと自然と下腹は凹みます。 息を吐くときには、できるだけゆっくり吐きます。 息を吐き出すと、下腹はもとに戻ります。

 息を吐くときには、鼻から息を吐くことは忘れ、息をイメージで体の中へ吐いていきます。 逆腹式呼吸は、吐く息を体の中へ吐いていくことが、この呼吸法のコツです。 慣れるまでは、息音が聞こえるように韻頭部で音を出しながら、息を吐いていきます。 「ウー」とか「スー」とか息音が聞こえるように。

 10秒以上かけてゆっくり吐いていきます。 全部息を吐ききるつもりで吐いていきますが、全部吐ききると苦しくなりますので、そのちょっと手前でやめ、できるだけ自然に途切れることなく、また息を大きく吸います。 

 吐く息が体の中へ入っていくのを追いかけるように、実感しながらイメージしていくのが大切です。 慣れるに従い、呼吸だけに意識が集中でき、深い呼吸ができるようになってきます。 

 大きく息を吸い、ゆっくり息を体の中へ吐いていく呼吸を、繰り返すだけでよいのです。 胸式肺呼吸で、息をゆっくり体の中へ吐いていく、その繰り返しの中で、自然と逆腹式呼吸ができるようになります。

 ものの本によれば、下腹の動きのことしか書いてない場合が多く、呼吸と下腹のことばかり意識してしまって、逆腹式呼吸が難しい、よくできないというケースがあるようです。 息を体の中へゆっくり吐くことによって、自然と逆腹式呼吸は、できるようになります。

 逆腹式呼吸のよいところは、いつでもどこでも自分でやろうという意識さえあれば、できることです。 また診察料も薬代も不要です。 意思さえあれば、無料です。 その上、この呼吸法を続けて生きますと、体に微妙な変化を与えてくれ、楽しみながらできることです。