ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

どんな時でもどんな場所でも意識を集中できるようにする

2008-06-18 15:27:08 | 座禅
 座禅関係の本を読むと、静かな場所とか、静かな時間に座禅をしなさいと、書いてある場合が多いのですが、私自身の経験からお話をすれば、どんな時でもどんな場所であっても、意識を集中できるようにすることが、とても大切なような気がいたします。

 夜、隣の部屋で家族がテレビを見ていて、その音が聞こえる中でも、座禅に集中してきましたし、昼間は滅多に行ったことはありませんが、朝方や夜中や時間にも関係なく、意識を集中しながら座禅を行ってきましたし、多少の雑音は意識さえ呼吸に集中してさえすれば、普通に座禅はできるものです。 ましてや、静かな暗闇であれば、なお更意識は集中できてしまうのです。

 当時、レスリングのオリンピックに出る選手の鍛え方として、夜寝るときは、電気をつけて寝るとか、どんな場所や時間でも精神的に対応できるように、鍛えることが大切であり、それを実行しているという記事を読んだことがあります。 それを見て、参考にした記憶があります。

 意識の集中の仕方は、いろいろあるようですが、ここでは逆腹式呼吸の息を体の中へ吐くことのみに、意識を集中します。 吐く息音をのどを通して「スー」とは「うー」とか、聞こえるようにして吐いていききますと、息が体の中へ、入っていくのをたどっていくためか、意外と意識をそのことだけに集中できます。 雑念は頭をよぎることはありません。

 これも日常生活の中で、いつでもどこでも、目を瞑り吐く息を体の中へ吐く逆腹式呼吸を行っていれば、簡単に意識は呼吸に集中できるようになるのです。 お寺で行うだけが座禅ではありません。 日常的に座禅の気持ちを、取り入れながら行うことが、とても大切なことだと思っています。 そのためには、あまり形や形式にこだわることはありません。

 楽しみながら呼吸法を、座禅を行っていただければと思います。