ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

5分10分の積み重ねが意識を呼吸に集中できるようになる

2008-06-04 06:36:41 | 座禅
 吐く息をゆっくりと、体の中へ息音をたてながら、入れていく逆腹式呼吸。 慣れるまでは、日常的にちょっとした時間に、肩の力を抜いてリラックスし、目をつむり吐く息を体の中へ、イメージで吐いていく。

 毎日の5分10分の積み重ねがあれば、胡座を組んだ座禅の時には、呼吸もスムーズに行え、意識も体に吐く息だけに集中でき、雑念も起きることはありません。 息音をたてるのは、のどの部分になりますが、吐き息がのどを通り、胸を通り、下腹の臍下丹田に、入っていくことをイメージします。

 鼻で息を吐くことは一切忘れ、息が体に実際入っていくのをたどりながら、呼吸を続けます。 吐く息はゆっくりと10秒以上かけて、吐きます。 全部吐ききると苦しくなりますので、ちょっと手前でまた軽くすーっと息を吸います。 吐く、吸うの呼吸を意識した繰り返しでよいのです。

 イスに座るときは、背中が背もたれにさわらないように、上体を維持します。 立って行うときは、軽く両足を広げて、楽な姿勢を保ちながら行います。 床に座るときには、胡座を組んで座ります。 どんな場合でも、上体は姿勢を良くしようとして胸を反ると、筋力がかかりリラックスしたことにはなりません。 肩の力を抜いて、頭のてっぺんが天から引っ張られているような感覚で、行います。

 テレビをつけていても、目をつむって音だけを聞きながら、逆腹式呼吸を行って、呼吸がスムーズに出来るように、心がけてください。 そうすれば、きっと座禅の時に至福の時間を、もたらしてくれるのは、時間の問題でしょう。 楽しみながら逆腹式呼吸を、楽しみながら座禅を行ってください。