ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

0(ゼロ)から無限を想像する

2008-06-13 06:55:14 | 座禅
 逆腹式呼吸を行いながらの座禅に、意識を体の中へ吐く息だけに、集中出来るようになると、今度は意識をイメージの世界に、持って行きます。

 広大な宇宙に自分一人が、ぽつんとそこにいるというイメージをします。 無限の大きさの中に、極小な自分が一人いるということは、殆ど無に近い存在になるイメージに繋がってきます。 

 宇宙飛行士が、宇宙ステーションから見る地球は、想像を絶して美しく、神秘的宗教的な感覚になるという話を、聞いたことがありますが、送られてくる地球の映像を、イメージします。 

 青い海に茶色い大地、地球を覆う白い雲が見える地球が、大きく見えます。 大きく見えた地球から少しずつ、離れていき大きな球に見えるようになります。 更に離れていきますと、バスケットボールぐらいの大きさに見えます。 更に離れていきますと、ソフトボールの大きさに、更に離れていきますと、ピンポン球の大きさに、更に離れていきますと、点の大きさにしか見えません。 更に離れていきますと、もう何も見えなくなり、気がついてみると広大な宇宙に、自分一人がポツンとそこにいます。

 逆腹式呼吸を行いながら、そこまでイメージしていきますと、耳がキーンとしてきて、小さい頃に海やプールで潜水したときに感じる、耳がキーンとする感覚に、似ています。

 無限に広がる宇宙の中に、相対的に見て自分が一人そこにいる感覚は、殆どゼロに近くなってきます。 それが無心、無のイメージに繋がって来ます。

 そんな坐禅の時間を過ごしてきますと、この世に0(ゼロ)の考え方が出てきた感覚や、実はゼロ(0)は、考えてみると無限を想像することに、繋がってくるのではないかと、考えるようになりました。

 ふと本屋で見かけた桜井進著「数学で宇宙を制覇」を読んでいる内に、思わず座禅の雑念の中で感じた感覚を、思い出してしまいました。