閑話・・・・東大寺・三月堂と佛たち

2007-03-01 01:21:46 | 建物案内
 
 はや、三月になった。

 2月14日の「版築の基壇」で紹介した「東大寺・法華堂」では、毎年三月に法華会を行うことから、「三月堂」とも呼ばれている。
 建物の正面は、南面にある(写真・立面図では右手にあたる)。

 堂内には、多数の天平彫刻・佛像が安置されている。日光菩薩像、月光菩薩像が有名。ここでは私の好きな像を載せた。

 堂内は、お堂にいるというよりも、美術館で佛像展示を観ているよう。大きさもまちまちの像がたくさん並び、堂の空間と像が、ぴったりこない。
 それというのも、ここにある佛像群は、本来、この堂の佛像ではなく、各所に散逸していた佛像を集めたからだという。

  註 「浄土寺・浄土堂」は、堂の空間と像が見事に一致している。
    像のために空間があり、空間のために像がある。

  註 羂索:不空羂索観音などの持つ索条:綱。
    仏像の名などに用いられる佛教用語は難しい。
    筆者はその点まったく無知である。

 真夏の暑さの中、この堂に入ると、堂内はひんやりとしていていつもほっとする。そして冬は、足底からしんしんと冷えてくるが、それでもやはり長居したくなる。そのくらい素晴らしい。

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