せせらぎの道
池から流れ出るせせらぎの道をたどることにする。
薄暗いような木立の中を進むと、せせらぎ越しに木立の間から明るい風景がトンネルの中から見たような感じで眼前に開けた。
暫く進むと、せせらぎは川幅も広く小川のような感じになった。
その水面に反映する色とりどりの波紋が美しかった。
その先には、早朝から紅葉の風景を描く人々がいた。
どこかの絵画のグループなのだろう。
自分は絵がうまく描けない。
自由に自分のイメージを表現できる絵が描ける人がうらやましい。
絵を描く人達の横を通ると先ほどの小川に出た。
飛び石の先には紅葉、そしてベンチとテーブルが置かれていた。
地面に当たる晩秋の光が美しい。
ちょっと変わった形のベンチとテーブル。
木立の垂直線に対して曲線のテーブルを配たそのコントラストが楽しい。
やわらかい日差しも温かみを感じさせる。
直線的に並べられたベンチ。
その先に憩う人。
晩秋のひと時を楽しんでいるのだろう。
ベンチの後ろには先ほどの小川が流れている。
小川沿いの道はあまり通る人がいないようだ。
殆どの人達がバラ園コースに行くためだろう。
こちらのコースの方が晩秋の風景を楽しむにはもってこいのコースだ。