glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

アンゲレに会う

2005-05-15 09:29:39 | Weblog
 プラハ大会一日目の夕方、会場前でアンゲレを待ちました。アンゲレはリトアニア人でカトリック系の学校で宗教とエスペラントを教えています。リトアニアではエスペラント国際教育機関で行う試験に合格するとエスペラント教師としての資格を得ることができるそうで、彼女はいつも数人の教師を引率しています。
 
 夫のDVが原因で離婚し、といってもカトリック教徒ですから正式に別かれることはできませんが、一人で息子を育てました。
 手紙の内容は、息子の事、菜園のことなど日常生活のことが主です。この学校では年に1~2回国外旅行に行くということでした。国外といっても以前は東ヨーロッパが主な行き先でしたが、常に国外に目を向けた教育が行われているようです。
 先日、ロシアが第2次世界大戦勝利の祝賀会を行ったのに対し、リトアニアは支配者の交替と位置付けて出席しませんでした。彼女の自分の意志を貫く頑固さはリトアニア人の典型かもしれません。ダンスが好きで音楽に合わせて、踊って踊って踊りまくります。まるで戦いの踊りのように激しく踊るのです。

 アンゲレは数人の仲間と一緒に出てきました。紹介されたり自己紹介したりとにぎやかな声が飛び交います。ヨーロッパ人のしゃべり方の早いこと、頭で文を組立てていたのでは会話に入り込めません。
 思わず『ああ、私にも話させて!』と私は絶句・・・。周りは静まり返り『ボンヴォルゥ、ボンヴォルゥ』(どうぞ、どうぞ)とみんなの視線が私に向き会話は中断となり・・・。

 二人だけになって写真を撮ろうとしたら、傍に誰もいませんでした。数メートル離れた所で私達を眺めていた男性に写真を撮ってくださいと頼みました。
 『今のがエスペラントかい?私は6ヶ国語話せるけどエスペラントは始めて聞いたよ。』
 彼は私達のカメラを受け取り写真を撮ってくれました。

 この話しをしたら、友人達は彼が何語で話したかと聞くのです。私には全く記憶がありません。英語だったのでしょうか。私は英語は話せないのです!!
    
コメント (2)
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