デカすぎるDX28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

 一昨日、安すぎる24-85mm f/3.5-4.5G ED VRと云う小文(see here)を書いたばかりの郷秋<Gauche>であるが、今日は同日発表となったAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VRについて書きたい。

 一昨日、24-85mm f/3.5-4.5G ED VRと共に発表になったAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR(正式名称は相変わらず長い!)だが、とにかくデカすぎるのである。どのくらいデカいかと云えば、FX用の巨大な標準ズームレンズ28-300 f/3.5-5.6Gが最大径83mm×全長114mm、800gであるのに対して、DX専用ながら18-300mmは同83×120mmと太さは同じながら6mm長く30g重い830gと、でかいのである。

 DX18-200mm f/3.5-5.6クラス以上の大きさのレンズを装着したカメラの場合、カメラを手に取る時、ボディ本体を持つよりも、レンズの鏡胴を握ることが多くなって来る。その方が掴みやすいからなのであるがこの持ち方の場合、特に手の小さな女性の場合、握ることできるレンズの太さに自ずと限界が生じることになる。多分、標準的な大きさの手の女性の場合、DX18-200mmの77mm径程度が限度ではないかと思う。

 郷秋<Gauche>がこのところ標準レンズとして使っている18-300mmの最大径は83mmで、どちらかと云えは大きい方だと思う郷秋<Gauche>の手をもってしても太過ぎ、落とさないようにかなり力を入れて握らないとならない状態なのである。このレンズを欲しいと思った女性は購入前に、果たして自分の手に余らないかどうか確かめることをお勧めする郷秋<Gauche>である。

 まっ、ニコンとしては業界初16.6倍ズーム、しかも望遠端でもでもF5.6のレンズを、シグマやタムロンに対抗するためにどうしても作らなければならない事情があった訳だ。しかしだ、35mm判換算27mmから450mmまでを一本でカバーできるとなると、取り分けDXユーザーにとってはAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-EDの存在意味が大いに薄れることになるなぁ。これはつまり、70-300mm f/4G EDが間もなく登場すると云うサインなのかな?


 例によって記事本本とは何の関係もない今日の一枚は、梅雨時の花、ドクダミ。漢字で書くと蕺草。薬草として、あるいは俳句の世界では十薬と呼ばれる。取っても取ってもはびこり、嫌なにおいがすることから忌み嫌われるが、ご覧の通り花は美しい。花弁に見えるのは葉が変化したもので、本来の花は中央の花穂に密集して咲いている。

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D300Sの後継機はホントにあるのか

 Nikon Rumorsに”Some fresh Nikon D400 rumors”と云う記事が掲載されていた(see here)。元ネタはこちらで、今年の初めにD800に関する正確な情報をもたらした人物からの情報なので信憑性が高いのだと云う。スペックも実に詳しく掲載されているが要点としては、イメージセンサーが24MPになること、内臓バッテリーで8 FPS、マルチバッテリーパックにアルカリ乾電池もしくはEN-EL18を装着すると9 FPSの高速撮影が可能になることか。また、D800/D800Eに投入された機能の幾つかが導入される。

 しかしだ、D400の最大の問題は、Nikon(ニコン)が鋭意開発中と云われる低価格FX機、D600との関係である。噂によればD600の価格は1600USD、D400のそれは1800USDだと云う。フルフレームのD600よりもAPS-SのD400の方が200ドル高価なのである。共に24MPのイメージセンサーを搭載すると云う事になれば当然解像度や高感度画質の面ではD600が有利だが、D600の5FPS程度に対してD400の最高9 FPSと云う高速撮影性能はD4にも迫る圧倒的なアドバンテージとなるだろう。

 また、D7100(D7000の後継機)との関係も微妙である。D7000も今年秋にはモデルチェンジの時期を迎えるが、当然現在の16MPから24MPに、6FPSから7FPS程度に進化するだろから、性能面ではD400と大きく変わらないことになる。勿論操作性や耐久・耐候性能での差は大きいから、D400はやはりプロのサブ機、D7100は上級アマチュア向きと云う棲み分けは可能だろう。

 さて、間違いなくモデルチェンジする機種にD600、D400の噂を含めた、今年秋のニコンのDSLRラインナップを整理しておこう。
D4          580,000円
D800E   300,000円
D800      250,000円
D600   160,000円
D400   180,000円
D7100  130,000円
D5200   80,000円
D3200    65,000円
D3100   39,000円
注1:D600までがFX機、D400以下がDX機。
注2:実売価格は郷秋<Gauche>による今年秋時点の予想で。
注3:D3100は、D3200が余りにも高価になったため当分の間併売されると云う郷秋<Gauche>の予想。

 こうしてみると、価格レンジ的にはまずまずきれいに並んでいる。問題があるとすれば、D+三桁数字の型番にFX機とDX機が併存していること。これはD300Sの後継機をD400とせずD8000もしくはD9000にすれば解決するが、ニコンがFX機とDX機の区別なくD+三桁数字の型番を「プロ機」用として位置づけるならば、D300Sの後継機はD400ではなくD310とすべきである。

 さて、上のラインナップから見えてくるもう一つの問題は、一番下のレンジを受け持つモデルの不存在である。つまり、当分の間はD3100を併売することでしのぐとしても、いずれ新しいモデルが必要な時期が来るのだ。18MP、4FPS、45,000円程度の”D1000”が遠からず登場することだろな。

 ところで、郷秋<Gauche>は「D300Sの後継機はフルサイズが『ちょうどいい』」と云う小文を3月4日に書いているが(see here)、その要旨はまさにタイトル通りで、DXの上級機はD7000の後継機に任せてD300SはFX機に進化するのが良いだろうと云うもの。つまり、噂になっているD600こそがD300Sの後継機であると云う事になる訳だが、昨日Nikon Rumorsに掲載されたD600の(ものだと云う)写真(see here)を見る限り、D800Jr.と云うよりはD7000の兄貴分と云う感じである。さて、どんな結末が待っているのか、今から秋が待ち遠しい郷秋<Gauche>であるぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、郷秋<Gauche>のオフィスの前にあるヒマラヤスギの球果。球果は判り易く云えばヒマラヤスギの果実で松ぼっくりの元。昨年暮れに咲いた花が今頃高さ10センチはあろうかと云う実を結び、実が熟し果肉が落ちると松ぼっくりが現れる。ヒマラヤスギなんだから「杉ぼっくり」かと思いきや、ヒマラヤスギはスギ科ではなくマツ科なので「松ぼっくり」で良いようだ。

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安すぎる24-85mm f/3.5-4.5G ED VR

 昨日に、新旧比較表まで作ってご覧いただいたAF-S NIKKOR 24-850mm f/3.5-4.5G ED VRだが、予てよりの情報よりも一日早くNikon(ニコン)から今日、正式に発表された。そのスペックは事前にリークしたもの、そのものであった。

 しかし驚くべきはその価格で、実売価格は58,000円程度と、一昨日の郷秋<Gauche>の予想よりも2万円以上安い価格での登場である。同程度のスペックのDX専用16-85mm f/3.5-5.6 VRの実売価格が67,000円程度だからそれよりも1割以上安いことになる。この値付けって、どうなんだろうね。

 一昨日も書いた通り、性能が良ければ安いにこしたことはないのだけれど、予想以上に安いとなると、どこか素人には判らない所で手抜きしているのではないかとか、耐久性が犠牲になっているのではないかとか、いろいろ勘ぐりたくもなるものである。


 例によって記事本本とは何の関係もない今日の一枚は、ちょうど梅雨に入るころが開花の時期となる、柘榴(ざくろ)のは花。

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AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR登場間近?

 Nikon RumorsにAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRの詳しいスペックと発売日が掲載されていたが何のことはない、元ネタは日本語のサイトdigicame-infoであった。

digicame-infoの情報を元に、新旧24-85mm f/3.5-4.5のスペックを比較してみると次のようになる。なお、価格については郷秋<Gauche>の予想である。

     項   目

      新

       旧

レンズ構成

11群-16枚

12群-15枚

フォーカス

IF

IF

VR(手ブレ補正機構)

有(VRII)

EDレンズ

採用(枚数不明)

1枚

非球面レンズ

不明

1枚

絞り羽根数

7枚(円形絞り)

7枚(円形絞り)

最少絞り

22-29

22

最短撮影距離

0.38m

0.38m

フィルター径

72mm

67mm

最大径×長さ

78mm×82mm

73×72.5mm

質量

465g

415g

フード

HB-63(花形)

HB-28(花形)

価格

80,000円程度

45,000円程度

注:正式名称は次の通り。
新:AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
旧:AF-S Zoom Nikkor 24~85mm F3.5~4.5G(IF)

 最も大きな違いはVRの有無。「新」は鏡胴、フィルター径共に5mm大きくなりレンズ枚数も1枚増えているが、これが解像性能やボケ味の改善にどれ程貢献しているのか判らないが、少なくとも価格は旧型の倍近くが予想されるだけに、大いに期待したいところである。

 疑問なのが重さだ。DXフォーマット専用だが、同じような焦点距離のAF-S NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRの重量は485gであるのに、フルフレーム用でしかも望遠側のF値が4.5と若干明るい24-85mm f/3.5-4.5Gが456gと云うのは、ちょっと嘘っぽい。いや、軽い方が良いに決まっているのだが、もし事実なら、かなり徹底した軽量化がなされているのだろう。廉価版と云いながらもかなり気合の入った製品なのかもしれないな。事実ならば大歓迎である。

 さて、価格と共に興味の中心となるのがその発売日だが、digicame-infoの情報では6月28日とされている。発表日は、これまでの情報が正しければ6月15日であるから、確実に入手されたい方は予約しておくのか賢明かも。


 例によって記事本本とは何の関係もない今日の一枚は、先週日曜日の緑滴るなるせの森の畑。画面中央の栗の木の花が満開となっているのがお判りいただけるだろうか。

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マクラーレンのブレーキは曙だった

 モントリオールで2012年開幕戦以来の勝利を得たマクラーレンだが、そのマクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ代表自らが、MP4-27のブレーキを供給する曙ブレーキ工業に対し感謝の言葉を口にしたとの報道。

ストップ&ゴーで有名なジル・ビルニューブ・サーキットでは、エンジン以上にブレーキに大きな負担がかかり、ここでの勝敗はブレーキ性能いかんにかかっているとも云われるほどである。そのジル・ビルニューブ・サーキットでハミルトンが勝てた理由の一つとして、期待に応える仕事をしてくれた曙ブレーキに対して謝意を表したものである。

 しかしなぁ、レーシングカーや高性能スポーツカーに使われるブレーキの代名詞はと云えば、やっぱりブレンボだよな。エンジンは外から見えなくとも、ホイールスポークの間からbremboと書かれた赤いキャリパー(ボディー)がチラリと見えると、「おぬし、只者ではないな」となる訳だけれど、ブランド力がものを云う日本においてakebonoと書かれたブレーキは果たして流行るだろうか。マクラーレンの成績次第では不可能じゃないかもな。


 例によって記事本本とは何の関係もない今日の一枚は、梅雨入り直後の晴れ間となった先週日曜日の白山谷戸。青い空に表情豊かな白い雲が綺麗だった。

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7人目の勝者誕生!

 一昨日、面白半分で、モントリオールで今季7人目の勝者登場か?!と云う小文を書いたが、郷秋<Gauche>の予想がズバリと当たり、レースの結果はハミルトンの今季初優勝となった。先の記事には「ハミルトンが優勝するだろと云う確実な材料があるわけではなく」とは書いたが、シーズン当初から速さを見せていたハミルトンだから、これまで勝てなかったのがむしろ不思議なわけで、その意味ではようやく勝てたと云うべきだろうな。

 レースに勝つために必要な要素は無限と云っても良い程あるが、最も重要でありながらチームやドライバーの努力ではどうにもならないのが「運」である。もしアロンソが当初の予定の通り2ストップ作戦をとっていたとしたら、ハミルトンの勝利は無かったかも知れないのだから。ようやく幸運の女神がハミルトンの方を見てくれるようになったようだが、波に乗り出すとますます速く強くなるハミルトンだから、これからのレースが楽しみである。

 さて、次なる興味は2週間後にバレンシア市街地コースで行われる第8戦だが、これはもうアロンソの独壇場だと云いたいところではあるけれど、郷秋<Gauche>の予想は、アロンソでもハミルトンの連勝でもなく、8人目の勝者誕生!である。モントリオールでは1ストップ作戦でロータスのグロジャンがハミルトンから2.5秒差の2位に入っているが、次戦はライッコネンが表彰台、しかも一番高い所に立つ番だと、無責任に書いておこう(^^)


 例によって記事本本とは何の関係もない今日の一枚は、昨日に続いて紫陽花。昨日はダメだめなフレーミングの代表格である「日の丸構図」の典型をご覧いただいたが、今日は禁じ手「全面パターン化」の一枚。何とも困った時の奥の手だが、郷秋<Gauche>は満更嫌いでもないパターン化で、結構多用しているなぁ(^^; 「日の丸」も「全面パターン」もやるならやるで、徹底すること。日の丸弁当のように(若い人は知らないか・・・)主題をホントにど真ん中に持ってくる、あるいは他の要素が一切入らないようにするなど、徹底したフレーミングが必要な禁じ手である。

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額紫陽花


額紫陽花は、小さな宇宙。

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恩田の森、更新

 お待たせいたしました。本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載いたしましたので、どうぞご覧ください。
恩田の森Now 

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モントリオールで今季7人目の勝者登場か?!

 F1史上初の6戦目にして6人目の勝者が登場した今年のF1だが、カナダ・モントリオールで行われる第7戦では7人目の勝者が登場する可能性が大である。その勝者とは、2008年のワールドチャンピョン、マクラーレンMP4-27を駆るルイス・ハミルトン。

 2012年シーズンのハミルトンは、フリー走行、予選では良い所を見せながらも優勝には至らず。とは云いながら毎レース着実にポイントを積み上げ、第6戦終了時点でトップのアロンソとは13ポイント差の63ポイントでランキング4位をキープしている。

 一発逆転の可能性大ありのハミルトンが、昨日行われたフリーでは1、2共にトップタイムをマークし、好調ぶりをアピール。この好調を決勝レースまで維持して7人目の勝者となればF1の記録更新となり、面白い。

 ハミルトンが優勝するだろと云う確実な材料があるわけではなく、単に面白いからハミルトンが勝つと良いなと云う無責任な話である。この路線でバレンシアはミヒャエル、シルバーストンはマッサ、ホッケンハイムでライッコネンが勝てば、10レースで10人の勝者と云う、前代未聞の珍記録となる(^^)。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日Facebookに掲載した黄色いコスモスと同じ畑のフツーのコスモス。コスモスは漢字だと「秋桜」と書くが、今頃咲いているとなると「初夏桜」だな。

 ところでこの構図、「日の丸弁当」「日の丸構図」と呼ばれる、好ましくないと云われる構図の代表格であるが、上の場合には倒れ防止のイボダケを避けかつバックをぼんやりと見せるためにはこの構図しかなかったし、これはこれでそれほど悪くはないだろうと思う。「悪い」と云われる構図をあえて選ぶことも選択肢の一つであると云う作例として、ご覧いただければ幸いである。

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24-120mm f/4 VRを増産しなさい!

 Nikon Rumors によれば、24-85mm f/3.5-4.5 VR(レンズ構成図等はこちらを参照)が近々発表になるらしい。6月15日じゃないかと云う具体的な予定日まであげていることから、いづれにしても遠からず登場するものと思われるが、しかし何故いまフルフレーム用の廉価版標準ズームなのだ、ニコン!

 D800/D800E、取り分けD800Eではナノクリスタルコーティングが施された高性能(=高価格)を使うようにとテクニカルガイドに書いたニコン自らがチープなレンズを登場させるとはこれ如何に。云っていることとやっていることが違うじゃないか。聞けばきっと、「最新のFXイメージセンサーを搭載のカメラに最適化しながらも多くの方にお使い頂けるリーズナブルで価格の製品です」とか何とかウマいことを云うんだろうな。

 ニコンにはDX専用のAF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VRと云う優れたレンズがあるのをご存じの方も多いだろうが、このレンズの実売価格(以下同様)が68,000円程度である。D800のキットレンズ、28-300mm f/3.5-5.6 VRが96,000円であることを考えると、24-85mm f/3.5-4.5 VR は8万円台と云う事になるだろうか。かつてのAF-S 24~85mm F3.5~4.5Gが45,000円程度で入手可能であったことを考えると倍の価格である。160,000円程度の27-70mm F2.8の半額ではあるけれど、やっぱり高いなぁ。

 前置きが長くなってしまったが、今日書きたかったのは実は次の3点。

1. 24-85mm f/3.5-4.5 VRよりも24-120mm f/4G ED VR増産の方が先だろう!いつまで待たせるつもりなんじゃい。プンプン!
2. 24-85mm f/3.5-4.5 VRが発表される「裏」には、やっぱり廉価版FX、D600の登場が近いと云う事実がある。
3. D600の後には、更に廉価なFX機が控えていることに間違いはない。ニコンはFX路線にひた走るのである。

 どうでも良い前置きが長くなり、肝心な点が箇条書きと云う、何とも情けない構成力・文章力の郷秋<Gauche>なのでありました(^^;。


 と云う訳で今日の一枚は、「元祖」AF-S 24~85mm F3.5~4.5G。DSLR黎明期に登場したD100のキットレンズとなった。D70と同時に登場したDX 18-70mmにあとを譲り早々に消えた不運のレンズであるが、郷秋<Gauche>はD70購入に際して、既にFXへの移行を念頭にDX 18-70mmと迷ったレンズでもある。DXで使うと36mmからと広角側が若干不足気味となるが、望遠側は128mmまでとなり、「ボケ作り」には有効なレンズであった。

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D800/D800Eはニコンの予想以上に売れているらしい

 2月7日に発表され、3月22日に発売されたNikon(ニコン)D800(D800Eは4月12日)だが、発売から2ヶ月半を経た今も生産が注文に追い付かない状態のようで、ニコンはついに次のようにコメントを出さざるを得なくなった。

 D800」「D800E」は、2012年2月7日の発表日以降、全世界で予想をはるかに超えるご予約をいただき、生産がご注文に追いつかない状況が続いております。お客様には大変ご迷惑をお掛けしており申し訳ございません。引き続き鋭意生産に努めてまいりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。(以上、2012年06月07日付のお知らせ。こちら参照

 発表当日に予約した郷秋<Gauche>の手元には、発売日にちゃんと配送されて来たけれど、いま頃注文したD800は、いったい何週間の後に納品となるのだろうか。少なくともヨドバシでは実店舗、.com共に在庫は無く、.comのページには「入荷後即発送」と表示されており、かなり長い時間待たされる状態が推し量られる。

 在庫が無いのはD800/D800Eだけではなく、この2台に相応しいレンズとして推奨されているAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR、推奨はされていないがD800のキット用レンズとされているAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRが共に品薄となりすべての実店舗で在庫なし、.comではボディ同様「入荷後即発送」の表示となっている。

 発売直後よりも時間が経つにしたがってその評価がますます高まり、DxOMarkの総合得点では同じニコンのD3及びD4を上回り、14倍以上の価格のPhase One IQ180 Digital Backの91点を大きく上回る全デジタルカメラ中最高の95点を獲得するなど、ますます評価が高くなっているD800/D800Eだけに、品薄状態が解消されるのにはまだまだ時間がかかりそうである。

 だからと云って、予約しないことにいつまで経っても手に入らないことになる訳なので、欲しいと思われた方は今すぐ予約することをお勧めする郷秋<Gauche>である。ちなみに先に書いた24-120mm f/4G ED VRも、注文後一週間が経つ現時点でも、配送される気配が皆無であると云う情報があることを最後に記しておく。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、蛍袋(ほたるぶくろ)。梅雨のさなかに咲くのだと思い込んでいたのだが、実は梅雨入り前から先出すのだと云う、先週土曜日に撮った証拠写真。

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最初の一台には、一眼「レフ」がちょうどいい

 最近、趣味として写真を撮ってみたいと云う方が増えているようだ。携帯電話にカメラが付き、常にカメラを「携帯」する時代になり、どこでもカシャカシャ撮るようになった。デジタル時代になり、メイルに添付して送ったり、BlogやFacebookにUpするなど、簡単に人に見てもらうことが出来るようになったこと、自分や家族で見るししてもTVやPCのモニター、デジタルフォトフレームで見るなど、現像しない、プリントしない写真の利用方法が多くなり、撮ることにコストがかからなくなったのも写真が「流行る」ようになった理由の一つだろう。

 そんな昨今、写真を撮ってみたい人から、カメラは何が良いのかと相談を受けることが多くなってきた郷秋<Gauche>である。携帯電話にも800万画素のカメラが付いており、更に1600万画素のコンパクトタイプデジタルカメラを持っている方からの、額装して飾れる程の写真を撮るためのカメラは何が良いかと云うお尋ねが多い。そして多くの場合、半ばノンレフレックス(ミラーレス一眼)を勧めて欲しと思いつつのお尋ねなのだが・・・。

 本腰を入れて写真を撮ってみようかと云う方に郷秋<Gauche>がお勧めするのは、RICOH(リコー)GR Digitalに代表される「高級コンデジ」でもなければ、いま大流行りのノンレフレックス(ミラーレス一眼)でもない、オーソドックスな(デジタル)一眼レフである。

 良い写真を撮る基本の第一は、手振れを起こさないようにしっかりとカメラをかまえること、第二にファインダーの中を隅から隅まで見渡し、あとでトリミングする必要がないようにしっかりフレーミングすること、第三に主題(主たる被写体)にしっかり正確にピントを合わせること、第四に露出補正、第五にホワイトバランスの調整であるが、これらをしっかり素早く実践することの出来るのが一眼レフなのである。

 郷秋<Gauche>が一眼レフをお勧めするのにはもう一つ訳がある。それは、実は入門クラスのオーソドックスな一眼レフの方が、「高級コンデジ」やノンレフレックスよりも廉価であったりするからである。蛇足として申し上げるならば、ノンレフレックスを買っても、上達するにつれて必ず一眼レフが欲しくなり、一眼レフを買った時には、それまでに買ったノンレフレックス用のレンズが使えないと云う悲劇が起きるからである。

 具体的なお勧めはと云えば、D3200が登場して以降底値となっているNikon(ニコン)のD3100である。新品のボディが36,000で購入できる。レンズキットも悪くはないが郷秋<Gauche>は、D3100のボディのみを購入して、中古の18-70mm F3.5-5.6(良品クラスの相場12,000円)、予算に余裕があれば16-85mm VR F3.5-5.6(同45,000円)と組み合わせて使うことをお勧めする。しめて48,000円で趣味の写真ライフをスタートすることが出来るのである。D3100も中古と云う選択肢もあり、この場合27,000+12,000=39,000円で楽しいい写真生活のスタート可能となる。

 標準ズームレンズだけで物足りなくなったらマクロレンズ、広角ズーム、望遠レンズと自分の撮影スタイルに合わせてレンズを増やしていけば良い。メーカー純正のレンズは少々お高いが、これまた中古、あるいは豊富なラインナップのサードパーティ製と云う選択肢もある。ここで大切なポイントは、D3100のために買ったレンズは、ボディをD3200やD7000に買い替えてもそのまま使う事が出来ると云うことである。

 ちなみに、一眼レフでちゃんとした写真が撮れるようになってからサブ機としてノンレフレックスや「高級コンデジ」を買うことについては、郷秋<Gauche>はまったく反対しない。それは、写真の幅を広げることにもなるからむしろお勧めしたいくらいであるが、一眼レフで良い写真をものにするコツを掴んだ後ならば、ノンレフレックスや高級じゃないコンデジでも作品レベルの写真を撮ることが出来るからでもある。

 さぁ、一眼レフで楽しい写真生活を始めよう!

注:株式会社ニコンから頼まれたわけでも、キヤノンがダメなわけでもありません。郷秋<Gauche>がニコンユーザーであること、キヤノンのモデルに疎いことからニコンのD3100を例にあげたまでです。キヤノンにもニコンのD3100に相当するモデルがあることと思いますので、どうしてもキヤノンが良いと云う方はそちらをどうぞ。大切なのは一眼レフであることなのです。

追記:郷秋<Gauche>が一眼レフにこだわるのは、正確で汎用性がありかつ実用的なファインダーが、現時点では一眼レフのOVF(光学式ファインダー)だけだからです。オリンパスのE-M5のEVF(電子式ビューファインダー)はなかなか良くできておりました。将来的にはニコンのフラッグシップにもEVFが導入されるかも知れません。デジタルカメラは10年でフィルムカメラを駆逐したのはご存じの通りです。10年後にはOVFが過去の物となっている可能性は高いと云うべきでしょうね。


 今日の一枚は、記事本文でお勧めしたまさにその組み合わせ、Nikon D3100+18-70mm F3.5-5.6である。郷秋<Gauche>が、レンズキットの18-55mmではなく、もう中古でした入手できない18-70mm F3.5-5.6をお勧めする本当の理由は、その素晴らしいルックスである。18-55mmの見るからに安っぽい、安っぽいと云ってまずければ、いかにもチープなその姿を見るだけで写欲が萎える。萎えた気持ちでは良い写真は撮れないのだ。

 ちなみに、郷秋<Gauche>はネックストラップにこだわる。ファッション(衣服)にうるさい人がズボンのベルトにこだわるように。写真のD3100に付けているのは、純正だと云う触れ込みだったが他では見たことのない、怪しいストラップ。2年程前にヤフーのオークションンで入手したもの。こんなものに凝っても良い写真が撮れるようになる訳ではないのだが、どうでも良いところに凝るのが、道楽の道楽たる所以である(^^;。

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読書は趣味か?

 野田第二次改造内閣が発足した。防衛大臣には民間から森本敏氏が起用された。防衛庁、保安庁、警察予備隊時代まで遡っても、トップを民間から起用するのは初めてなのだと云う。戦争の端となる可能性のあるミサイル発射命令を民間人が発して良いものかと云う疑問はあるにしても、誰とは云わないが、PAC3とP-3Cの区別もつかない大臣よりは100倍ましであることは間違い。

 いや、今日の本論は森本敏氏の防衛大臣適否ではない。今日の主題は、氏を紹介する新聞記事に掲載されていた彼の趣味である。そこには「読書と旅行」と書かれていたのである。

 防衛大臣就任直前の氏の職業は拓殖大学大学院教授である。郷秋<Gauche>が云いたいのは、大学教授にとって読書が趣味となり得るのかと云う事である。断言するが、少なくとも非実験系の学部・研究科に属する大学教授にとっての読書は仕事の一部であり趣味とは成り得ない。まっ、一般的に云っても大臣や他の国会議員にとっても本を読むことは仕事に必要な知見を得るために必須の「業務」であり、到底趣味とは云えない。

 もっとも、読書対象が童話であり、子どもにとって相応しい童話の在り方について研究しているとか、フョードル・ドストエフスキーの読書と作品研究が趣味であると云うのならが、それは立派な趣味と云えるが、一般的な意味での「読書」を趣味としてあげるのは、氏の場合には適切な事ではないと、郷秋<Gauche>は思うぞ。彼があげたのではなく、「新聞が勝手に書いた」のかも知れないけれど。

 その多寡は別にしても多くの人がする読書が、先に書いた特殊な職業以外の人にとっても趣味と云えるのかどうか、郷秋<Gauche>は疑問を呈したい。何故なら、読書はテレビを見たり、寝る前に歯を磨いたりするのとほとんど同列の、誰でもがすることだからである。もし、読書が趣味であると主張したいのならば、「宮沢賢治の作品を読むのが趣味です」とか「現代ブラジル文学作品が好きでいつも読んでいます」とか「村上春樹作品の『比喩』に興味をもって彼の作品を読んでいます」とか、そこまで云えればそれは確かに趣味だろうと思う郷秋<Gauche>であるぞ。

 えっ、お前の趣味は何だって? はい、下手な写真を撮ることと、駄文を書くことですが、なにか?

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D800の満足

 一昨日に「D800の不満」と題する小文(と云うには少々長かったかも)を書いた(see here)。郷秋<Gauche>的にはさして問題ではないが、「所有する満足感」を期待して購入された向きには「不満だ!」と云う方が多いのではないかと思われたので書いたのであったが・・・。

 郷秋<Gauche>としては、実はというか、当たり前だがD800にまったく満足している。その第一は操作性。これまで幾度も書いているけれど、上級機に求められるまず第一は、操作の軽快感である。つまりストレスなく操作できること。第二は耐久性・耐候性。数万ショット程度で壊れるようじゃ困るし、標準仕様のままでチョモランマだろうと北極だろうとサハラ砂漠だろうと、当たり前に作動する耐候性が求められる。もっとも郷秋<Gauche>はチョモランマにも北極にもサハラ砂漠にも行く予定がないので、多分8年間分に相当する10万ショット程度トラブルフリーであればOKである。

 そしてようやく三番目にして画質に関わる性能である。現時点で確認できているD800の性能の良さは、まずはオートホワイトバランス(以下、AW)。D300ではこれに不満があり、大部分は「晴天」で撮影していたのだが、D800での森の中の撮影だと「緑滴る感」が強すぎるのである。ならばとAWにしてみると、「緑滴る感」を適度に残している絶妙なバランス。D800のAWには「電球色を残す」と云う選択肢があるが、まさに「緑滴る感を残す」なのである。ただし、その為だけにテストをした訳ではなく、通常撮影の中で感じたことなのでもうしばらく時間をかけて検証する必要はあるが、現時点では「合格」。先週からはAWで撮影の郷秋<Gauche>である。

 性能的にもう一つの良さは、画素数が多いこと。当たり前だと云われればそれまでだが、実際そうなのだから仕方がない。A1サイズにプリントしようと云うわけではない。郷秋<Gauche>のプリンタの最大サイズはA3ノビだから、1200万画素のD300でも十分だった訳で、D800の3200万画素はまったくオーバースペック。で、どのくらい凄いかと云えば、横位置で撮った写真をアスペクト比はそのままに縦にトリミングしても4912×3275ピクセル、1600万画素となるのだ。そう、横位置の写真を縦にトリミングしてもD4(やD7000)と同じ画素数が確保できるという凄さなのである。

 写真とは「トリミングの必要がないように最初から慎重にフレーミングして撮るものだ」と、GRP写真学校で厳しく仕込まれた郷秋<Gauche>ではあるが、それでも、横位置で撮っててはみたものの、どうしても縦位置で見せなければならない時だって、たまにはあるものだ。そう云う時にこそD800の3200万画素が効いてくる。禁じ手だと、邪道だとは判ってはいても、それでもやっぱりD800がすごいと思うのは、横位置の写真を縦位置で撮ったかのようにトリミングする時でなのである。


 と云うわけで今日の一枚は、横位置で撮った写真を縦位置で撮ったかのようにトリミングした写真。もっと、blog掲載の写真は大きいものでも縦640ピクセルに縮小してあるから、その違いはまったく例にもならない例ではある(^^;。ちなみに絵は、なるせの森の刈取り間近の麦畑。昨日ご覧いただいたのと同じ麦畑であるが、「写真は足で撮る」を実践すると同じ麦畑も色々なパターンで撮ることが出来ると云う例にはなるだろうか。

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麦秋


 秋まきの麦は6月に収穫時期を迎える。日本の主食たる米が秋に収穫を迎えることに例えて、麦の収穫時期を俳句の世界では「麦秋」(ばくしゅう)と呼ぶ。

麦秋の中なるが悲し聖廃墟  水原秋桜子
麦秋や書架にあまりし文庫本  安住 淳
東京を知らぬ子ばかり麦の秋  鈴木真砂女

 米と比べるとその作付面積は微々たるものであるが、それで麦畑がなくなることはない。いったいどのように消費されているのが不思議ではあるが、恩田の森の幾か所かでも麦が作られ、刈り入れ間近な麦畑が初夏の訪れを感じさせてくれる。

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