カローラって、必要ですか?

 5月に発表になった新型カローラ、一か月間で目標の7,000台を大きく上回る15,000台を受注と好調な滑り出しらしい。しかしなぁ、カローラの下にパブリカ、上にはコロナしかなかった大昔じゃあるまいし、パッソもポルテもヴィッツもラクティスもアクアもある今どき、カローラじゃないといけない理由って、あるんだろうか

 30年前までは確かにありましたよ。社長がクラウン、部長はマークII、課長はコロナ、係長はカローラって、下剋上は許されないヒエラルキーがね。今じゃ新入社員はクルマなんかにまったく興味はないけれど、係長がBMWに乗っていようが、課長がAudiに乗っていよう、実は部長がアルファードの他に86を持っていようが驚きもしない時代でしょう。そんな今どきいったい誰がカローラに乗るの?

 カローラは営業車として使われることも多いクルマだけれど、「エコ」をアピールしないならアクアにすればいい訳で、カローラじゃないとならない理由って、まったく思い浮かばないよね。それでも一カ月で15,000台を受注って、「俺は1966年以降、ずっとカローラなんだよ」と云う頑固爺さんがそれほどたくさんいるんだろうか。

 そう云う爺さんにこそ燃費の良いアクアがちょうどいいんじゃないかと郷秋<Gauche>は思うんだけどね。それでもやっぱりカローラがいいんだろうか。でもさ、今でもカローラを買う事の出来るトヨタファンは幸せだよ。サニーやシビックなんか、あっ、ファミリアもね、今じゃ買いたくたって売っていやしないんだから。そう云う意味じゃ、トヨタってやっぱり凄い会社だと思うよ。でもさ、それでも聞きたいよ。「カローラって、ホントに必要ですか?」ってね。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、またまた紫陽花。珍しい花は、写っているだけで見てもらえるけれど、見慣れた花は時に奇を衒わなければ人の目を引かない。「正攻法」でいいじゃないかとも思うけれど、三脚も立てない安易な一枚じゃ、凡庸なものとなるのは見えている。それじゃぁ三脚を立てれば良いかと云えば、むしろつまらさなさは増すばかり。難しい・・・。

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