三菱重工がボンバルディアのCRJ事業を取得

 パリ航空ショーにMRJあらためスペースジェトを展示した三菱重工=三菱航空機は、15機の受注に向けて北米の顧客と覚書を締結したとの発表に続き、今度はボンバルディアのCRJ事業を取得する契約を結んだことを発表した。

 MRJ=スペースジェトの受注が停滞していたのは度重なる納入延期だけではなく、納入後のメンテナンスサービスに対する不安が特に欧米のユーザーにとっては大きかったのではないかと思われる訳です。航空機は売って終わりではなく運行のためには定期的な整備が欠かせないからである。

 今回のCRJ事業を取得によって既に構築されているCRJの整備・サポート体制を引き継ぐことはスペースジェト用の体制構築に大いに役立つことだろう。同時に現在のCRJユーザーが機体のリプレイス時にスペースジェトを選択する可能性が大いに有り得るであろうことを考えれば、約590億円と伝えられている買収金額は決して高くないと云えるかも知れない。

 リージョナルジェットのマーケットは、これまでボンバルディア(カナダ)とエンブラエル(ブラジル)の二社が分け合っていた。そこに三菱がMRJで参入する図式であったがボンバルディアがCRJ事業を三菱に譲渡するとなると、スペースジェットとエンブラエルE-Jetとの真っ向勝負と云うことになる。

 既に実績のあるエンブラエルに対して三菱は新規参入であり圧倒的に劣勢とみられていた戦いだったが、ボンバルディアのCRJ事業を取り込むことである面ではアドバンテージを持つことにもなる訳で大いに期待したいところである。

 CRJ事業を手放すことになったボンバルディア・エアロスペース社はと云えば、110-130席クラスのCクラスの事業を2018年7月にエアバス社に、ターボプロップのリージョナル機Qシリーズ事業を2019年6月にバイキング・エア社に売却しており、今回のCRJ事業売却によってリージョナル機事業からは撤退し、ビジネスジェット事業に専念することになるようだ。

 と云う訳で今日の一枚はボンバルディアのCRJ-1000。画像はボンバルディア社のWebsite https://www.bombardier.com/en/aviation.html より。

  blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは6月13日に撮った写真を6点掲載いたしております。梅雨の晴れ間となった森の様子をどうぞご覧ください。
 このところ週末ごとの天候不順や野暮用が重なり撮影・掲載が滞っておりますが折を見て撮影・掲載したいと思っておりますのでいましばらくお待ちください。
  
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