唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
続く大学・短大の学生募集停止と大学の設置法人変更
2026年以降の学生募集停止はもう出てこないだろうと考え、2月末日までに得た情報をまとめて書いた「大学淘汰の時代」でしたが、それ以降も4つの大学・短大の募集停止(2-4年後に閉学)と、大学の設置法人変更(募集停止〜閉学ではない)の情報を得たので記事としてまとめました。
なお、2025年2月末日までに情報を得ました、2026年以降の学生募集を停止する大学・短大につきましては3月1日付のblog「大学淘汰の時代」に掲載しておりますのでご参照ください(こちらをClick!)。
【2026年以降の学生募集を停止する大学・短大】
(2025年3月1日以降判明分。郷秋<Gauche>調べ)
・貞静学園短期大学(東京都文京区 入学定員120名)
・横浜女子短期大学(横浜市港南区 入学定員150名)
上記2校はいずれも首都圏の最寄駅から徒歩圏内に所在するが、定員を充足できずに募集停止となった。これまでは地方の(女子)短大が閉学の中心であったが、今後は首都圏、三大都市圏においても小規模校の閉学が続くものと思われる。
・名古屋柳城女子大学(名古屋市昭和区 入学定員70名)
同女子大は2020年に開学したばかりだが、2025年入学者が卒業する2029年3月をもって閉学となる。なお、同一法人(学校法人柳城学院)が設置しキャンパスを共有する名古屋柳城短期大学(入学定員100名。1953年開学、2001年共学化)は募集を継続。従来の2年課程に加えて幼稚園教諭と保育士、小学校教諭の免許状取得も可能にする3年履修コースを設け、柳城女子大学閉学後の受け皿とする。4年制大学志向が強まる中で同一法人の短大を残して大学を募集停止するのは全国初となるようだ。
・愛知文教女子短期大学(愛知県稲沢市 入学定員190名、内70名は午前授業中心の3年課程)
同一法人(学校法人足立学園)が設置する愛知文教大学は継続。同短大の閉学に伴い、愛知県内の女子短大は消滅(注)。
注(2025年3月29日追記):初出時に「愛知文教女子短期大学の閉学に伴い『愛知県内の女子短大は消滅』」と記したが、短大名に「女子」が付く短大が消滅するのであって、愛知みずほ短期大学、愛知学泉短期大学は短大名に「女子」が付かないが、入学できるのは女子だけであり、事実上の女子短大であることが判明した。
なお、岡崎女子短期大学は2026年4月より男女共学となり短大名から「女子」の文字が削除される予定である。
【2026年度を目途とした設置法人変更申請が報じられている大学】
募集停止ではないが、私立大学の設置法人変更が二件報じられていたので付記する。直接閉学に至る動きではないが、私立大学の経営環境が良好な状態ではないことを示す事象ではある。果たして高等学校や専門学校設置法人に経営が変わったことで定員充足率が向上し継続的な学校運営が可能となるや否か、注視したい。
・千葉科学大学(千葉県銚子市)
同大学を設置する学校法人加計学園(岡山市)が、学校法人大城学園(沖縄県名護市)に経営譲渡する方針で文部科学省に対し設置者変更を申請。認可されれば2026年度から加計学園は銚子市での同大学経営から撤退することになり、公立化への動きは見送りとなる。加計学園は某元首相(故人)との関係に黒い疑惑のある法人であり、今後の動きに注目したい。
・広島女学院大学(広島市東区)
同大学を設置する学校法人広島女学院(広島市)が、学校法人YIC学院(京都市)に経営譲渡する方針で文部科学省に対し設置者変更を申請。認可されれば2026年度から同大学はYIC学院(京都市)が経営することになる。
※上記記載内容に誤りや漏れがありました場合には下記までお知らせいただければ幸いです。
gaucheadgc(アットサイン)gmail(ドット)com
【参考】郷秋<Gauche>が最近書いた学生募集停止等、大学・短大の経営・運営に関する記事
●続く大学・短大の学生募集停止と設置法人変更(2025年3月19日)
(付)2026年以降学生募集停止、設置法人変更の大学・短大一覧
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/4072a55155904ccc1b7b79b99a38f130
●大学淘汰の時代(2025年3月1日)
(付)2026年以降学生募集停止大学・短大一覧
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/38de14adc18d6456bb449cf363e11908
●大学淘汰の時代、ついに到来(2024年3月29日)
(付)2025年以降学生募集停止大学・短大一覧
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/cccf9effbe972841932c010e880257bd
●止まらない女子大・女子短大の閉学(2023年4月20日)
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/60a35268a0b1914d17a7cc715cd52db8
●他人事とは思えない〜大学の生き残り戦略 (2023年3月24日)
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/f32008688ea3ff24d7094e292cca269f
●四年制大学も閉学の時代へ (2023年3月23日)
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/0c1edf810856aa2b87617fd3cc3ae0c3
*Click on the photo to see it in larger size.
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、春の淡雪。青葉山荘の前庭にもうっすらと積もりましたが、あっという間に消えてしまいました。
横浜市青葉区の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影・掲載しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは2月15日に撮影した写真を4点掲載いたしております。浅春から早春へと移りゆく森の様子をご覧いただけましたら大変嬉しく思います。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/d40709c178ac1567ca5ee4582720e274
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