OPELはホントに戻ってくるのか

 一年前に「帰ってくるOPEL」と云う記事を書きました。https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/07e1cecef9fe31c358401b7585861ed2
 その時点で日本語のオフィシャルサイト https://www.opel.jp/ も開設されており、16年振りにOPEL(オペル)が日本再上陸を果たすものと思われたのですが、その後再上陸時期が2022年上半期とされましたがOPELはやって来ず、現時点での再上陸は2023年とされております。

 再上陸が遅れている理由は新型コロナ、半導体不足、ロシアによるウクライナ侵攻などいくつかの問題が絡み合っているようですが、オフィシャルサイトにおいては「近日中販売予定」とされるのみで正式な販売開始時期についてはまったく触れられておりません。

 OPELの再上陸時期がずるずると先延ばしされている間に、韓国のヒョンデ(ヒュンダイから表記変更)が、日本再上陸(乗用車において)を発表、既に都内に二店舗を開設しており、5月から2車種の予約受付を開始、7月末には新横浜にサービスの拠点をオープンするなど着々と事業展開を進めています。

 時を同じくして中国のBYDも日本進出を発表し計画を進めているようです。BYDは3年後には全国に200のディーラーを展開する計画するなど、かなり積極的な日本進出の計画を持っているようです。ヒョンデの2車種よりもBYDの3車種の方が、飛びっきりの新しさはないかわりにわかり易く親しみやすいデザインだったりもします。

 面白いのはOPELの「完全電動車もあります」と云うスタンスに対して、ヒョンデとBYDの両者は最初から電気自動車のみに絞って日本に参入してくることです。ガソリン車やハイブリッド車では日本や欧州のメーカーに太刀打ちできないとの認識と同時に「電気自動車であれば勝機あり」との読みがあるのでしょうね。

 この二社がOPELと異なる点がもう一つあります。それは、OPELが16年間完全に日本との縁を切っていたのに対してヒョンデとBYDは電動のバスやフォークリフトなどの業務用車分野で、地道に日本での経験を積んできていると云う点です。

 OPELは欧州において100年以上の歴史を持つメーカー、ヒョンデとBYDは新興の自動車メーカーですが(ヒョンデは日本のメーカーから多くを学び、日本以外のマーケットでは成功している)、果たしてこの三者の日本における事業展開では誰が勝者となるのか。ヒョンデとBYDにシェアを奪われるメーカー(ブランド)はどこなのか。なんだかOPELは既に時機を逃していそうな気もしたりするわけですが、特に立ち上がりのこれから数年は楽しみで目が離せなくなりそうです。

 と云うわけで今日の一枚は、2006年に撤退したものの(サービスはヤナセグループが継続)、2010年7月まで我が家に生息していたOPLE Astra Wagon Club。

【参考記事】
「帰ってくるOPEL」
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/07e1cecef9fe31c358401b7585861ed2(2021年8月8日)
「オペルに勝ち目はあるのか」
https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/8c0288040fcbcef93d7e982a974b6a34(2020年2月26日)
「さようなら、アストラ」https://blog.goo.ne.jp/gauche7/e/78308686e9436ce899f509c659442bde(2010年7月31日)

 横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは7月28日に撮影した写真を4点掲載しております。真夏の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。
https://blog.goo.ne.jp/ondanomori/e/63ebd0aa42e52be123c8a61cdfb63ead

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