日本酒の輸出が好調

 2006年に10,000klであった日本酒の輸出が2016年には20,000kl(金額では約150億円)と、10年で倍増するほどの好調なのだとか。世界中で日本食が食べられる時代になりましたからね。日本でだって食事の西洋化と共にワインの消費が増えてきたわけですから、同様に諸外国において日本酒の消費が増えても不思議ではありません。

 それと同時に、昔ながらの独特の臭みと雑味がある日本酒ではなく、Japanese rice wineと呼んでも良い大吟醸が作られるようになったことがワイン消費国で受け入れられるようになった要因であるようにも思えます。いずれにせよ同慶の至りですが、喜んでばかりいられないのが日本酒の国内消費の低迷です。

 1980年には160万klであった消費が2016年には50万klと1/3以下になっているようですから、輸出が倍増してみても「焼け石に水」とも云えます。そうは云っても全世界がマーケットであるとポジティヴに捉えれば超有望でもあるわけです。和食にワインを合わせることに違和感がなくなってきたことを考えれば、フレンチやイタリアンに日本酒を合わせるのもありなのかとも思ったする郷秋です。

 国内消費の拡大には現代の日本人の嗜好に合った日本酒の開発、輸出向けには旧来からの日本酒の枠にとらわれないRice wineの開発が必須でしょうね。現在1,600程度あると云われている蔵元の奮闘に期待したいと思います。


 と云う訳で今日の一枚は、長野県産のJapanese rice wine。

  「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは 9月18日に撮影した写真を5点掲載いたしております。台風一過の真夏日となった森の様子ご覧いただければ幸いです。

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