遺失物等横領罪?

 昨日だっただろうか、「落とし物カメラ『世界一周』=オーストリアから日本、独へ―拾い主女性の思い届く」と云うタイトルの記事が美談まがいに報じられていたのだが、郷秋<Gauche>は「???」と思ったぞ。この「事件」は、オーストリアを訪れていた日本人女性がウィーン郊外で落し物のカメラを拾いそれを日本まで持ち帰り(中略)無事に所有者であるドイツ人の元に届けることが出来たと云うお話しである。

 その話のオーストリアと日本を逆にして話をごく単純にしてみると、「日本に来たオーストリア人の女性が京都で拾ったカメラをオーストリアに持ち帰った」と云うお話だ。よくよく考えてみると、例えばこの女性が成田から出国する際に税関で、そのカメラの出所を尋ねられ、「京都で拾ったんです」と答えたとすれば、彼女は直ちに番屋にしょっ引かれ「遺失物等横領罪」容疑で取り調べを受けることになったのではないか。

 話を元に戻せば、オーストリアにだって日本の遺失物等横領罪に相当する犯罪とそれを取り締まるための法律があるはずだ。どう考えてみても、件のカメラを拾った日本人女性は、少なくともオーストリア出国の前までには当地の警察機関に「拾いものをしました」と届けるべきだったのではないか?それを持ったまま出国しようとすれば、その時点で明らかに「遺失物等横領罪」成立だと、郷秋<Gauche>は思うぞ。

Website「恩田の森Now」
24日に撮影した写真を掲載いたしております。晩秋最後の森(来週はきっと、初冬)をどうぞご覧ください。
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