7月はニコンとキヤノンが拮抗、ソニー躍進

 2010年上半期(1月~6月)のレンズ交換型デジタルカメラ(主としてデジタル一眼レフとデジタル一眼(ミラーレス一眼とも云う)のことだ)のブランド別シェアはニコンがトップで34.0%、ついでキヤノン31.4%、以下パナソニック10.9%、ペンタックス7.8%、オリンパス7.7%、ソニー7.5%であったが、「BCNランキング」から発表された7月分のデータを見ると共にシェアを落としながらニコンとキヤノンが拮抗し、両者のシェアを奪ったソニーが躍進しているようだ。

 BCNランキングから発表された(無料の)データではモデル(シリーズ)別のシェア10位までのデータなので11位以下のデータを見ないと正確さを期すことはできないのだが、実は売れ筋10番目まで全体の80.49%のシェアとなっていることを考えれば、このデータをもとにした推論も実態から大きく外れることはないものと思われる。

 さて、「BCNランキング」が発表した7月分のデータによるとニコンがD90、D5000、D3000の3機種合計で23.27%のシェア、キヤノンがEOS Kiss X4と同X3の2機種で24.8%と両雄拮抗した形だが、今年上半期のシェアからはニコンが8%程度、キヤノンが2%程度シェアを落としているものと思われる(既述の通り7月分シェアのデータには11番手以下の機種が含まれていないため推測)。

 ニコン、キヤノンが落としたシェアと更にパナソニックのシェアを奪って躍進したのがNEX5&3を擁するソニーである。ソニーは上半期の7.5%から14.9%大きくシェアを伸ばし、ニコン、キヤノンに継ぐ第3のブランドの地位をものにしたことになる。2009年、DSLRのみであったソニーのシェアが7.7%であったことを考えると、レンズ交換方式のデジタル一眼の強さが目立つ結果と云える。

 デジタル一眼のモデル(シリーズ)別ランキングでは既出の3モデルの他にLUMIX GF1が5.42%で8位にランクインしており、4モデルを合わせると27.52%とレンズ交換型デジタルカメラ市場の1/4以上を占めるに至っており、デジタル一眼レフとデジタル一眼を合わせて一つの市場としてシェア占有率が発表される現状を考えるとニコン、キヤノンの両社にとってもデジタル一眼の発売は喫緊の課題だと云えよう。

 勿論両社共にソニーやオリンパスからシェアを奪うべく着々と準備を進めているものと思われるが、果たしていつ登場するのか、イメージセンサーのフォーマットは、新しいレンズマウントの規格はと楽しい疑問が盛りだくさん。カメラ好きには楽しみなしばらくであるぞ。


 Nikon D300とOlympus E-P2。大人と赤子ほども大きさと重さ、機能と使われ方の違いのあるこの2台が同じカテゴリとされているところに問題があると、郷秋<Gauche>は思うんだな。
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ニコンがD3100と4本のニューレンズを発表

 予てよりの噂通り(see here)、Nikon(ニコン)からD3100と4本の新しいレンズが発表されました。詳しくはニコンのサイトでご確認ください。
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