ミヒャエル、2日目も最速

 いやはや、速い人は速いし、速いマシンは速いということですな。
 バルセロナのテストで、1年振りにマシンをレーシングスピードで走らせたミヒャエル・シューマッハが、2日目も、なんとトップタイムを叩き出したのだ。って、書き出しは昨日とほとんど同じ(^^;。まっ、そのくらいミヒャエルの速さが際立っていると言うことであるが、「現役」ドライバーが不甲斐ないとも、言える。

 ドライバーをアシストするデバイスを持たないマシンを経験していることを理由にテストに「起用」されたミヒャエルであるが、1'21.489というタイムは、ラウンチコントロールの影響を受けない周回時のタイム(2番手はマクラーレンのテストドライバー、ペデロ・デ・ラ・ロサの1'21.857。ちなみに同じF2007を駆ったマッサは、ミヒャエルからコンマ555遅れの1'22.044)。

 ドライバーをアシストするデバイスの中で、もっとも大きな意味を持つのがラウンチコントロールだ。勿論、周回中のアシストシステムも需要だが、特にモナコのような抜きにくいサーキットでは予選結果と共に、そのグリッドを生かすためのスタートが更に重要となる。

 この最も重要なスタートをアシストするのがラウンチコントロールであるが、これが使えないとなると、いかに良いスターティングポジションを獲得したとしても、ドライバー自身の力量如何によっては、最初の1周で順位は大きく変動することになる。つまり、電子的アシストがなくても上手くスタートできるドライバーは最初の一周で大きく順位を上げるであろうし、そうではないないドライバーは、大きく後退することになる。

 そういう意味で、来シーズンは2007年以上に速いドライバーとそうではないドライバーの差が大きくなるのではないかと言うのが郷秋<Gauche>の予想であるが、逆に、ラウンチコントロールの優位性がなくなる上位チームと下位チームとの差が小さくなるという見方も出来る。果たしてどうなることやら。

今日の1枚は、例によって記事本文とは何の関係もない、晩秋の柿。
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