Formula 1 2007年シーズン開幕

 待ちにまったF1 GPが始まった。オーストラリア、アルバートパーク・サーキットでは既に初日のフリー走行1、2が終わっている。結果についてはこちらをご覧いただくとして、ここでは注目すべき点の幾つかをピックアップしてみたいと思う。

1.今年もフェラーリは強い
 昨シーズンチャンピョンシップこそ取りそこなったものの、最強チームの一角であったフェラーリの優位は今年もかわらにようだ。マッサが終始ライッコネンの前を走る展開となった初日だが、移籍後初レースになるライッコネンに対してマッサは昨年と同じマシン・タイヤで走っていることを割り引いて考えなければならない。

2.ルイス・ハミルトンは速い
 2007年話題の新人の一人、ハミルトンはマクラーレンMP4-22を駆り3位のタイムをたたき出した。フリー走行トップタイム記録したアロンソをコンマ211後ろにおいての快挙だ。

3.ワークスチームより速いプライベター
 ホンダのバトンとバリチェロは14、15位と仲良く並んだが、ホンダからエンジンの供給を受けるSAF1はデイビッドソンが11位、琢磨が13位の大殊勲。トヨタはと言えばヤルノ12位、ラルフ14位とホンダの2台を挿む格好となったが、トヨタのカスタマーエンジンを搭載するウィリアムズはブルツが6位、ロズベルク8位とシングルグリッド獲得の勢いだ。

4.フィジケラ、エースの意地を見せる
 過去2年、アロンソの陰に隠れていたフィジケラだが、チャンピョン去りし後のチームの期待を一身に受けて激走、4位を獲得するも、注目の新人コバライネンは18位に沈み明暗を分ける。

5.テールエンダーはフェラーリエンジン
 本家フェラーリの2台がフロントロー位置につけたのに対して、カスタマーエンジンを搭載するトロ・ロッソとスパイカーの4台は最後尾を固めるという皮肉な結果。昨シーズン、テールエンダーを務めたSAF1は後姿も見えないはるか前方。ご苦労様。

 以上、初日のフリー走行の結果だけから読み取れる情報をまとめてみたが、傾向としては明日も大きく変わらないだろう。そんな中で違った展開があるとすれば、ホンダの2台がSAF1の前に来ることかな。それを願っているわけではないけれど、やっぱり基礎体力が違うからね。でも、トヨタは無理かな。トヨタがウィリアムズにエンジンを供給することが発表された時に郷秋<Gauche>が危惧した通りの展開だ。

 ミヒャエルがいないのはちょっと寂しいけれど、だからと言って今年のF1がつまらないなどと言うことには全然ならない。今年のF1は見所満載だ!明日の予選が楽しみだぞ。

今日の1枚は、木蓮。
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