Mail事始め

 実家の母がついに携帯電話を買ったようだ。本人は余り必要性を感じていなかったようだが、娘(私の姉)に強く勧められて買うことになったようだ。自分では必要性を感じていなくても持っていてもらわないと、何かの時に連絡が付かないと、廻りが心配なのである。

 母は数年前にペースメーカーを入れているので、私は携帯電話よりも送信出力(電波の強さ)が1/30ほどのPHSを勧めたが、医者に相談したところ、ペースメーカーから30cm程度離して使えば問題ないとのこと。心臓(およびペースメーカー)が身体の左寄りにあることから電話は右手右耳で使うよう進められたと言う。

 余談だが、この説に従えば電車の中、特に優先席付近などでは医療機器(主に心臓のペースメーカーのことだろう)に影響を与えないように携帯電話の電源を切るように広報されているが、これはほとんど意味がないということになるのだろうか。ペースメーカー埋め込み手術を受けた人自身が携帯電話を持っているのだから。

 さて、本題。この年末年始の休みで姪が実家に帰省するというので、母にMailの使い方を伝授するように伝えてある。電話は携帯電話であろうが固定電話であろうが、電話をかけたり受けたりする基本的な使い方は同じだ。でもMailはチョイと違う。果たして昭和一桁生まれが携帯電話の機械オンチがMailを使えるようになるのかしらん。

 母にとってのMailは、80年近く生きてきて初めて出会う、まったく新しい情報伝達のためのツールだ。私は四半世紀前にPCに出会い、12年前にインターネットに出会い、いまではそのいずれも片時たりとも無くてはならない生活を送っているが、たとえば30年後に、それまでまったく想像もしていなかった情報機器、通信手段が登場したときに、果たして自分が上手く使えるようになれるのか、考えてみると随分と心配なことではある。

今日の1枚は、この冬の初氷?。
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