ついに1,000台割れ

 同じ台数でも今日はクルマではなくカメラの話。フィルム方式一眼レフ(SLR)の本年10月の国内出荷台数が、964台とついに1,000台を割り込んでしまったようである。ちなみに6年前、2000年10月の国内出荷台数は60,000台だから実に60分の1にまで落ち込んでしまったことになる。

 その一方でデジタル方式一眼レフ(DSLR)の10月の国内出荷台数は、前年同月比71.1%増の60,000台。一眼レフが売れなくなったわけではなく、記録方式がフィルムからデジタルに移行したという話である。やれやれ。

 6年前と言えば、今も現役のキヤノンSLRの最高機種、EOS1V HS(約27万円)が登場、ニコンからはF5、F100の操作性を持ち込んだ普及価格帯のF80D(約7万円)が登場した年である。DSLRはと言えば、この年にキヤノンからようやく庶民にも手が届きそうなEOS 30D(325万画素、約32万円)が登場している。

 6年後の2006年、DSLRは600万画素、約53,000円(ニコンD40他)と言うのがベースラインとなり、10万円出すと1000万画素の中級機種(ニコンD80他)が手に入るようになっている。一方フィルム方式SLRはと言えば、ペンタックスがist1機種、ニコンがFM10とF6の2機種、キヤノンだけが4機種を販売している(らしい)。選択肢は随分と少なくなったけれど、新品のフィルム方式SLRを買えないわけではないというのがせめてもの救いか。でも、フィルム方式SLRを買う人って、やっぱりいないよな。


 今日の1枚は、なにやら哲学的思索に耽っているかに見える、恩田の森のカラス。
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