日本、38位

 世界にはおおよそ190くらいの国があるんじゃないかと思うけど、日本はその中で38位らしい。なにがって、ビールの一人当たりの消費量の話。ただし、国別の総消費量となると、人口が多いことから6位に大躍進するのである。

 具体的な数字としては、日本全体の消費量が334.3万KLで世界第6位、一人当たりの消費量が49.6Lで世界38位ということになるらしい(キリンビール調べ、1995年。日本の数字には発泡酒などのビール類を含む)。別に、ビールの消費が多ければ「えらい」というわけでもないだろうけれど、38位と言うのはちょっと悔しいぞ。だいたいがだ、一人当たりの消費量が49.6Lって、そんなに少ないか?

 334.3万KLを日本の人口、約1億3千万で割ると約50Lになるのだが、ちょっと待てよ。1億3千万って、生まれたばかりに赤ん坊も含んだ人口じゃないのか。これっておかしいんじゃないのか?だって、日本じゃ二十歳にならないとビールを飲んじゃいけないんだろう。それなのに統計上に「一人当たり」となると、どうして赤ん坊まで入るんだ。一人当たりのビールの消費量なら、20歳以上の人口をベースに計算するべきだろう。

 ところで郷秋<Gauche>のビール消費量だが、ベースが1日0.5L×365日として182.5Lだから、この時点で平均的日本人の約3倍だ。更に、1日1Lの日も少なくないし、外で飲む時には2Lくらい飲むことも珍しくないから、年間トータルだと300Lか。一人当たりの消費量世界一のチェコが155.9Lだから、郷秋<Gauche>の場合のビール消費量はビール先進国のチェコ並みってことだな。

 アルコール飲料(酒)の消費量はその国の伝統的酒の存在によっても随分と違うんだろうな。現在、我々が飲んでいるビールは19世紀のチェコで誕生したそうだから、チェコにおけるビールは国民的飲み物なんだろう。

 日本には伝統的な日本酒や焼酎があるし、ワインもウイスキーも飲む。だから必ずしもビールの消費量だけが多くなるということではないのだろう。食事だって、和食、洋食(イタリア、フランス、ロシア、日本の洋食などなど)、中華を中心にアジア諸国の料理も日常的に食することのできる日本では、その食事にあった酒を飲んでいる。そういう意味では、日本人は世界で一番変化に富んだ料理と酒を楽しんでいるのかも知れないな。

今日の1枚は、冬の散歩道。新しい表現のためのツールでの最初の1枚です。
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