F1 2006年 第9戦カナダGPを振り返る

 強すぎるぞ、アロンソ!と、前回も書いた。しかし、今回もそれ以外の言葉は見つからない。アロンソ&ルノー、磐石である。

 <イギリスGP決勝レースの結果>
 1位:フェルナンド・アロンソ / ルノー / Q2 / FL1 / Pit2 / MI
 2位:ミヒャエル・シューマッハ / フェラーリ / Q5 / FL3 / Pit2 / BS
 3位:キミ・ライッコネン / マクラーレン・メルセデス / Q1 / FL5 / Pit2 / MI
 4位:ジャン-カルロ・フィジケラ / ルノー / Q2/ FL4 / Pit3 / MI
 5位:フェリペ・マッサ / フェラーリ / Q10 / FL5 / Pit1 / BS
 6位:ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ / Q4 / FL8 / Pit2 / BS
 7位:ニック・ハイドフェルド / BMW / Q13 / FL7 / Pit1 / MI
 8位:デビッド・クルサード / レッドブル・フェラーリ / Q22 / FL10 / Pit2 / MI

 Qnは予選順位、FLnはレース中のファステストラップ順位
 Pitnはピットストップ回数、BSはブリヂストン、MIはミシュラン。

 1~5位、そして7位が前戦と同じ顔ぶれ、同着順である。これは偶然の一致ではなく、上位チーム、ドライバーの力が既に安定してきており、シーズンの残り9戦もおそらくはこの結果から大きくぶれることなく進んでいくということを意味していると言える。

昨日wrote:
>ライッコネン(中略)フィジケラを攻略できるか

出来た:レース中のラップタイムではライッコネンにコンマ8ほどのアドバンテージがあったようだから当然。マシンは三者三様だが、ドライバーとしての速はやはり表彰台の3人。マシンをチェンジして走らせてみたいものである。

昨日wrote:
>トゥルーリは(中略)前の3台にどこまで着いていけるか

ついていけなかった:4番手スタートを活かし、レース中のファイテストラップタイムは8位と速くないもののなんとか6位フィニッシュはしたものの、トヨタの課題は、なお多い。

昨日wrote:
> 5番手のミヒャエル(中略)表彰台に届くか

届いた:途切れることのない集中力で70周を走りきったミヒャエル。3位だろうとの予想に反しの2着はさすがというべきだろう。

昨日wrote:
>ニコ(中略)3度目のポイントを獲得できるか

出来なかった:ただし原因はアクシデント。モントーヤに本気をださせた功績は大と評価すべきか。次戦に期待。

昨日wrote:
>モントーヤ(中略)来期のためにはポイントが欲しい

とれなかった:ポイント欲しさが冷静なドライビングを忘れさせたか。本気を出すのはいいが、ルーキー相手にあれはいただけない。

昨日wrote:
>バトン(中略)「ポイント圏内」程度じゃ寂しいぞ

ポイント圏内から脱落:シーズンが進むにつれて下降線を辿るかに見えるホンダ。チーム体制の立て直しが急務か。

 昨日、「ドライバー、コンストラクターの4位以下の争いの行方にとっては大切な2戦」とも書いた。見えてきたのはホンダの不調とBWMの堅調。ホンダの足踏みが更に続くようだと数戦の内に順位交代か。

 トヨタはヤルノの6位3ポイントを得、やっとの思いで6位入り。ラルフの不出来を考えると数戦のうちにウイリアムズ、レッドブルによる巻き返しも考えられるが、そのウイリアムズもリザルトに結びつかないのがつらいところ。

 さて、我らがスーパーアグリ。次戦、インディアナポリスがSA05での走り収めとなる。苦しい前半戦を戦ったスーパーアグリ&琢磨だが、SA06で戦うフランスGPに向けて弾みを付けるためにも、ここはなんとしてもチェッカード・フラッグを受けて締めくくりたい。

 次戦も日本時間午前2時スタートだが、見る価値のあるレースとなることを期待しよう。

今日の1枚は、紫陽花の小径。

[ 撮影 : なるせの森 ]
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