何の芽?

 枝豆です。先月の15日に種を蒔いた枝豆が数日前から芽を出し始め、一番元気なものは10cmほどまで伸び、本葉が出てきたものもあります。早くビールのつまみにしたいという思いのあまり(採りたての枝豆は、ホントに美味しいんです!)蒔いた時期が少し早すぎたようで、なかなか発芽せず心配していたところでした。
 同時に蒔いたオクラはまだ芽を出さないのですが、どちらも種の袋には発芽温度が25度と書いてありましたからホントはもう少し気温が上がってから蒔くか、地温が上がるように畑に黒いビニールシートを引いたりしなければならなかったのですね。それをしなかったので発芽まで時間がかかったのでしょう。このところ気温が低い日が続いていましたので発芽が遅くなるのも仕方がありません。発芽温度を少し甘く考えすぎていたようです。

 同じ日に蒔いた月見草もようやく芽を出し始めました。こちらは種を蒔いた幾つかの鉢に入れた土の水持ちが悪かったようで、そんな鉢の発芽が遅れています。枝豆の種はまさしく「大豆大」ですから、出てくる芽も最初から大きいけれど、月見草の種はとっても小さいくて、ホントに大きくなるのかな?と心配になるくらい小さな芽を出します。去年と比べると発芽までも時間がかかったし、花が咲くまでちょっと心配です。
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テイクオフできるか、国産旅客機

 昨日の日本経済新聞に「国産航空機、海外を開拓」という記事が掲載されていた。
 川崎重工業他の航空機メーカーが、防衛庁が開発中の哨戒機・輸送機を民間旅客機に転用する方向で検討に入った。1972年に製造が終了したターボプロップ旅客機YS-11以来途絶えていた国産機の製造・輸出の再開を目指すのだという。昨年末、武器輸出3原則の緩和で、防衛庁が絡む航空機の海外販売のハードルが低くなったことによるものだ。

 防衛庁・川崎重工業が開発を進めているのは海上自衛隊の(対潜)哨戒機P-3Cの後継機となるP-Xと航空自衛隊のジェット輸送機C-1の後継機、C-Xである。

 P-Xは全長約37m、全幅35m。低翼に4機のターボファンエンジンを装備したもので全長、全幅は国内ではANAが導入しているエアバスA320-200(166席)の37.6m、34.1mに極近く、これを転用し150席級(注1)の旅客機にしようとするものである。P-Xはその哨戒機としての必然性から4発のターボファンエンジンを装備するが、旅客機としては過剰装備であり、旅客機バージョンは当然双発となろう。

 同時に開発されるC-Xは全長約42m、全幅41mの高翼双発の輸送機でエアバスA310(210~250席、国内の航空会社では未導入)に近い大きさである。P-XとC-Xはまったく異なる機体ではあるが、開発が同時期となったために、コックピットや主翼などは可能な限りの共通化が進められてはいるらしいが、それでも開発費の総額は3,400億円が見込まれている。防衛庁への納入予定機数はP-Xが80機、C-Xが40機とされているが、派生機種として民間用旅客機を開発し海外に販売することで開発費の相対的低廉化を狙ったものである。

 150~160席の旅客機はボーイングの737とエアバスA320-200とが世界のマーケットを寡占しており、ここに割って入ることは容易なことではない。勿論、市場調査のための補助を支出する経済産業省も、川崎重工業としても十分承知のことではあろう(注2)。がしかし、航空機産業は自動車産業同様裾野が広く、技術・経済波及効果が大きいことからも、絶えて久しい国産旅客機を望む官民からの声は日に日に大きくなっていることも確かである(注3)。この機を逃さずぜひともこれを実現して欲しいものである。

 注1:新聞報道では100席程度とされているが、既報の全長・全幅から
    ここでは筆者の判断で150席級とした。
 注2:ボーイングとの合併前にマグダネル・ダグラス社が製造していた
    DC-9、MD-81/82/83/87/88/90(130~160席級、日本ではJAL
    (旧JAS)が81/87/90を運行)が退役を迎える時期であり、この
    後継機種として売込みのチャンスはあろう。
 注3:三菱重工業が中心となった小型ジェット旅客機「MJ」(70~90席)
    の計画・開発も進行中である。

P-XおよびC-Xのモックアップの写真と関連記事をこちらでご覧いただけます。

旅客機の話題のついでにご紹介。郷秋<Gauche>お気に入りの、ビジネス・
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