福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

フッ素洗口剤の応用

2013-05-20 | フッ素について

フッ素のむし歯予防効果が大きいのはご存知と思いますが、その中でも効果が大きいのは水道水中に低濃度フッ素を応用する方法と、フッ素洗口剤で毎日ブクブクうがいをする方法です。
フッ素洗口剤は毎日続けるのがついつい難しい場合が多く持続性に疑問がありますので、当院では歯磨き剤感覚で使える家庭用フッ素ジェルをほとんどの患者さんにお勧めしています。こちらは定着率が高いので、実際的であると思います。
ところがこのフッ素ジェル、子どもが喜んで使えるようキシリトールなどでブドウ味とかピーチ味にしてあるのが、かえって甘すぎで使えない場合があります。
そのような場合に有効と考えられるのは、ほとんど味が付いていないフッ素洗口剤の水溶液を歯ブラシに付けて磨いてあげる方法です。
この方法、最近のようなフッ素ジェルが登場する前は、よく使用してた応用編です。
最近研究結果から判断するに、従来のフッ素洗口剤のフッ素濃度はうがいには適していますが、少量歯ブラシに付けて磨く場合は濃度が不充分です。
歯ブラシ応用に限っては、濃度を倍にして500ppmにして応用するのが適切でしょう。濃度的には歯磨き剤のフッ素濃度が1000ppm弱ですので、問題なしです。
今回そういう目的で、当院でもフッ素うがい薬のチョイスが復活しました。





通常は1包を水200mlに溶かして使いますが、2包を溶かすか水を半量にすることで濃度が倍の500ppmになります。
1回の使用量はうがいの場合でも5~10mlですので、費用的にもフッ素ジェルよりも安いくらいです。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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