福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯科医院でのフッ素塗布 その1

2010-09-23 | フッ素について
当院でも低年齢で来院され、フッ素塗布をお願いしますという患者さんは少なくありません。虫歯のない患者さんが大多数ですので、保護者世代の虫歯予防に対する、そしてフッ素の虫歯予防効果についての認識が高くなっているのを実感します。
歯科医院でのフッ素塗布の方法ですが、ジェル状または泡状のフッ素を歯型を採る時に使用するような形のトレーで3~4分程作用させるというのが世界のスタンダードです。なぜそのような方法と時間なのかというと、随分昔の研究に基づいたものと思われ、その由来は私も知りません。
フッ素の虫歯予防効果については半世紀以上の歴史がありますので、現在まで多くの研究がされて色んな事が明らかになってきていますが、今だにこのやりかたが一人歩きしてメジャーなようです。
フッ素を塗る方法とか時間などについてネットでのQ&Aの掲示板的なものを見てみると、歯科医師からのコメントがあったりしますが、結構これが個人の意見レベルで証拠がいまいちのものが多い。
乳幼児でのフッ素塗布は、トレーで3~4分、それを上下ですから2回行うとなると子どもにとって結構負担になります。最近は簡便な方法としてフッ素を歯ブラシに付けて歯に行き渡らせるという歯ブラシ法が結構一般化しています。それで実際の効果の程は? とか、歯ブラシで3~4分間塗るの? という質問もあるでしょう。飽くまでも原則のトレー法にこだわるのか、というのは歯ブラシ法の効果がどれほどのものかというエビデンスがあるとすっきりしますよね。
私自身が研究した訳ではありませんが、当院では種々の研究論文の結果に基づいて、塗布方法や時間を決めて行っています。
ちょっと長い話題になりますので、続きは後日のブログで、ということで。




随分前ですが、ニューヨーク大学小児歯科でのフッ素塗布風景。
ある程度の年齢になると、唾液を吸引するチューブを入れて、上下繋がったディスポのトレーで同時にできますね。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/

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