福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯間のむし歯は発見しにくい

2007-03-27 | むし歯予防の話
歯のどの部分がむし歯になりやすいでしょう? 奥歯のかみ合わせ部分、歯の生え際部分、歯と歯の間など、歯垢が残りやすい場所ですよね。
かみ合わせ部分の溝のところや、歯の生え際部分というのは一応歯ミガキで清掃できますし、むし歯っぽい着色があったら気になったり自分で発見できますね。ところが、歯間のむし歯は見えにくい場所から発生して次第に広がっていきますので、ある程度大きくなるまでは症状もないし気づかないわけです。通常の歯科健診でも、いわゆる視診では、実はある程度大きくなるまでは発見できません。
私達は、まず歯間にデンタルフロスを通してみて、引っかかりというか抵抗がある場合ある程度のむし歯ができているだろうと判断しています。そのような場合X線を撮ってどの程度かをより客観的に検査して、治療が必要かむし歯の進行を止める処置で経過を観るか考えます。
予防という観点で言うと、乳歯では奥歯間の接触がきつくなる3歳過ぎくらいから奥歯の仕上げミガキとともに、時々フロスをしてもらうよう指導しています。また低年齢で上の前歯間の隙間がない歯並びの場合、この部分のフロスは結構予防のポイントです。歯間は目立たない部位ですので、いまひとつ「フロスが必要だ!」というモチベーションが起こってこないかも知れませんが、一旦むし歯ができてしまいますと、発見した時には思ったより大きいことも多いのでがっかりします。
予防にはフロスはもちろんですが、フッ素(歯科医院でのフッ素塗布+家庭用フッ素製品の使用)の効果も結構期待できます。歯間のむし歯予防は難しく、私達の力がいまひとつ及ばないところですので、家庭での日々のケアが重要ではないでしょうか。

フロスで歯間にひっかかりがあって、上から見ると歯は欠けていませんが、歯間部分の歯の色が黒っぽく透けたように見えます。X線を撮ると、特に奥から2番目の乳歯(第1乳臼歯)には歯間から広がった大きい虫歯がありました(黒く空洞のように見える部分です)。現時点で痛みはありませんが、むし歯は神経部分まで至っていると思われます。
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