大学小児歯科勤務時代は咬合誘導という範疇で、小児矯正を行っていました。
小児に限らず、少なくとも永久歯列での全体矯正もやりたいというのは必然で、先輩の開業医の先生方のところで勉強をしました。
いわゆる基本というかクラシックなワイヤー矯正法は取得したのが、開業前までです。
クラシックなブラケットだと、アーチワイヤーを曲げたり捩ったりする技術が非常に重要で、それを習得することに時間を費やしました。
もちろん、技術の前に診断が重要なのは言うまでもありません。
ワイヤー曲げがシンプルになるストレートワイヤー法のブラケットが普及し始め、さらにニッケルチタンに代表される形状記憶ワイヤーも普通になりました。
現在ではこれらが主流になっています。
その頃に出会ったのが、この2冊。ジェットシステムは第2版ですが、初版はいずれも21世紀初頭の出版です。
簡単に言えば、上記のブラケットやワイヤーを有効に生かせるシステムということになります。
弱い力で、痛みは少なく、早く移動できるという利点ばかりです。クラシック法とは、かなり歯を並べ移動する理論が異なります。
それまでクラシックな基本を学んで実行してきたからこそ、利点を実際に感じた次第です。
また、上記システムで不充分な部分は、クラッシック技術で補うようにしています。
現在はブラケット、ワイヤーともさらに高価な発展型が登場してきています。
当院で、ある程度エコノミー矯正が出来ているのは、エコノミーでもこの理論が最大限に発揮できる製品を選んでいるからと自認しています。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net
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