福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

前歯の歯並びかみ合わせの改善時期

2023-08-09 | 歯並び、矯正の話

小学生後半の患者さんで、犬歯などの側方歯が生え変わる時期です。



向かって左上の側切歯が生えてきた時点で、上下逆になっていました(交叉咬合)。
このような事例では、まだ交換していない隣の犬歯の位置不良が多々あります。
早めに交叉咬合を治療することで、犬歯位置の悪化の可能性があること、また犬歯が出て来ても八重歯的になることも予測されます。
上下前歯の捻れ等で、外傷性咬合になっている場合は例外的に早期の改善をしますが、上の写真のように犬歯が出て来て以降に、犬歯も含めて歯並びかみ合わせ改善が望ましいと考えます。
上の前歯のデコボコが強い場合、相対的に上の歯並びが小さく、反対咬合系のかみ合わせとリンクしていることも少なくありません。
この患者さんも、そのような傾向があります。



生えかわりも終盤の年齢です。
この歯並びをそのまま放置しておくと、奥歯の生え変わり以降に前方移動して、デコボコが悪化する可能性があります。
このような要素を考えると、上の歯並びの第1期矯正治療は、この時期が望ましいですね。
第1小臼歯まで8本にブラケットを装着で、9か月前後で改善すると予測しています。



下の歯並びも若干デコボコがありますが、永久歯列になり顎の成長発育が落ち着いたところで、全体的な矯正を考えればOKです。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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