福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯科での麻酔

2007-03-23 | 虫歯治療の話

神経が生きている歯をむし歯治療などで削る場合、歯の外側の硬い組織、すなわちエナメル質は痛くないのですが、内側の象牙質を削ると痛みが出ます。ただし、むし歯で侵されて軟らかくなった象牙質部分は痛くないという理論があります。
実際的にはむし歯部分のみ削って詰めるというのは難しい場合も多いので、むし歯がある程度大きい場合は、歯科麻酔が必要になります。
麻酔をすること自体も痛みを伴いますので、子どもの治療の場合やはり嫌がるということはあります。当院では従来多く使われてきた、いわゆるキーンという音がする高速タービンはあまり使用していません。西欧諸国ではかなり使用されてきている5倍速エンジンというのを使用していますが、これがなぜか削って痛みが出にくいのです。ですから、以前よりむし歯治療で局所麻酔をする患者さんが減りました。
麻酔が必要な場合でも、する部分の表面に麻酔ジェルを塗る「表面麻酔」で痛みを和らげることができますし、最近は注射針の直径が小さいものが発売され、これらも痛みを小さくする工夫です。


また、麻酔液を入れる速度が小さいと痛みも小さくなりますので、電動でゆっくり液を入れていく注射器もいくつか発売されています。


さらには最近針の無い無針注射器「シリジェット」なるものも出ています。通常の麻酔までの効果は無いようですが、適応できる患者さんがある程度いれば、特に子ども達には救いですよね。近々購入したいと考えていますが、同業者の方で効果の程をコメントいただければ幸いです。

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