最近は歯科業界でも、コロナ禍の影響で学会やセミナーはウェブ開催を余儀なくされていますが、自宅で受講できるので楽な部分もあります。
この連休、そして週明け平日の夜の時間帯は一連のウェブセミナーが予定されていて、昨日午後の時間帯からスタートです。
昨日は基調講演があったのですが、土曜午後も診療していますので院長室のPCで合間に視聴しました。
今日明日は時間的にOKなので、漏れなく受講予定です。
自宅のMACでZOOMセミナーです。
今日のお目当ては、大阪大学予防歯科教授の天野先生と東京医科歯科大学保存修復学教授の田上先生。
私も小児歯科の中では研究は保存修復分野でしたので、以前は田上先生の研究など参考にさせていただきました。
お二人とも、それぞれの専門分野ではリーダー的存在です。
天野先生は最新の歯周病学、田上先生は一生を通じての虫歯予防がメインです。
修復の専門は現在では必然的に虫歯予防とも繋がっていくのは、私自身もそうですし納得できます。
虫歯予防といえば小児歯科でしょう、と言いたいのですが、保存修復学分野が歴史的にも人材的にも優っているのでしょう。
虫歯治療のガイドライン作成などをライフサイクルを通じて考えています。虫歯は小児青少年では終わりではありませんのでね。
田上先生はCAMBRAという虫歯リスク評価と管理システムを紹介されました。
アメリカ発で、2015年頃に日本でも紹介されたと思います。
「BALANCE」という関連書籍があって、まだ読んでいないので、AMAZONでオリジナル英語版をダウンロードしました。
虫歯リスク検査や評価法は、歴史的にも色々あります。
エコノミーなものは時間がかかって受診当日に結果が出ない、機器を使用して当日結果が出るものは、機器自体も高価で患者さんに結構な自費チャージが必要になるという問題ありです。
システムを導入しないまでも、関連書籍から理論やポリシーを学ぶのは有意義です。
ちなみに天野先生は、産学連携で、歯周病菌を有意に減少できるクルクミンという成分含有の歯磨き材を開発できたとのこと。
近々発売とのことで楽しみです。
今日の他のセミナーも予防関連で、歯石除去の仕方、音波歯ブラシも含めた歯ブラシや歯間ブラシの選択と使用法など、歯科衛生士にも役に立つ内容でした。
今日のセミナーはお昼を挟んで3時間半ほど、明日は4時間の予定です。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam